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- (胸糞注意)警察が救えた命を救わなかった話【太宰府主婦暴行◯事件】
- 太宰府事件 ‟遺族からの聞き取りはしない”佐賀県警・公安委トップ…裁判員「警察の対応はとんでもない」
- 佐賀県警・公安委員会のトップを再び追及
- 「防犯の意味ない」裁判員や佐賀県民からも苦言
- ‟県警からは話を聞く” 一方で‟遺族からは聞かない”
(胸糞注意)警察が救えた命を救わなかった話【太宰府主婦暴行◯事件】
太宰府事件 ‟遺族からの聞き取りはしない”佐賀県警・公安委トップ…裁判員「警察の対応はとんでもない」
2019年、太宰府市で起きた主婦暴行死事件。いわゆる“太宰府事件”。「当時の対応に不備はなく再調査もしない」とした佐賀県警と公安委員会のトップに対して、佐賀県議会で再び厳しい追及が行われた。
佐賀県警・公安委員会のトップを再び追及
3月10日午後の佐賀県議会。答弁前に資料を確認するのは、2月に着任したばかりの佐賀県警の松下徹新本部長と、佐賀県公安委員会の安永恵子委員長。
佐賀県議会(3月10日)
共産党・井上祐輔県議:
太宰府事件について着任前、どういった所感を持たれていたのか?佐賀県警・松下徹本部長:
着任した際に引き継ぎを受け、必要な資料を確認した共産党・井上祐輔県議:
引き継ぎについての質問はしていない?佐賀県警・松下徹本部長:
結果といたしまして、資料などをしっかりと確認させていただいたところでございます共産党・井上祐輔県議:
私の聞いたことをしっかり捉えて答弁してもらいたい。前職の時に、このニュースを知った時に、どういった所感を持たれていたのか?佐賀県警・松下徹本部長:
さまざまなニュースで知っていたが、私はつまびらかに内容を知っているわけではない。発言は差し控えたい2019年10月に起きた高畑瑠美さん(当時36)の暴行死事件をめぐり、佐賀県警鳥栖警察署が、遺族から十数回相談を受けながらも事件を防げなかった問題。
“一連の対応に不備はなし”と主張し続ける佐賀県警に対して、遺族は、佐賀県警を管理する県の公安委員会に第三者による再調査を求めた。
しかしー
遺族に届いた回答書
(遺族の)要望書では、有識者による第三者委員会での調査を要望されていましたが、佐賀県警察の第三者的管理機関である県公安委員会が議論し、回答することといたしました県の公安委員会は、第三者による再調査は行わないと決定。
さらに、鳥栖警察署の対応に問題はなかったと結論付けたうえで、佐賀県警に対して相談者への丁寧な対応など3項目を提言している。
佐賀県議会(3月10日)
共産党・井上祐輔県議:
この提言はどういった経過・思いで出したのか?佐賀県公安委員会・安永恵子委員長:
親族から疑念の声が寄せられる状況になったことについて、公安委員会として残念と感じた共産党・井上祐輔県議:
こういった提言をしなければいけない、当時の鳥栖署の対応について。私は不備があったと思いますが佐賀県公安委員会・安永恵子委員長:
一連の対応について、私どもで検討した。その中で一連の対応の中で不備があると、われわれは事実認定していない
「防犯の意味ない」裁判員や佐賀県民からも苦言
(2019年9月 瑠美さんの夫が録音した音声)
山本美幸被告:
あなたたちのおかげで私、めっちゃ借金が増えてさ、めっちゃ生活つぶされているんですけど瑠美さんを暴行して死亡させた山本美幸被告(46)らの裁判員裁判では、遺族が鳥栖警察署から被害届の受理を拒まれた2019年9月下旬以降から暴行が始まったと断定。
裁判員からも、佐賀県警に対する苦言が相次いだ。裁判員:
私個人としては、この警察の対応はとんでもないこと。何かないと動かないので、防犯の意味もなく裁判員:
少し遺族の方々の話を丁寧に聞いていれば、このような状況を防ぐことができたのではないかこうした苦言は、佐賀県民からもー
60代男性:
「対応に問題なかった」と言っているが、何に問題がなかったのか、実際もっと親身になっていたら助かっている可能性もある。もう信用していない50代女性:
警察に何回もあれ(相談)してたでしょう。警察は、一般市民をバカにしている。言ってはいけないが、そんな風にしか見えない20代女性:
遺族の方が言われているのに、その気持ちをくみ取ってあげないのは、ちょっとどうなのかなと思います。どこに頼ったらいいんだろうというのはありますね
‟県警からは話を聞く” 一方で‟遺族からは聞かない”
佐賀県議会(3月10日)
共産党・井上祐輔県議:
遺族は、これだけ自分たちの主張と意見がちがっている。その声を聴いてほしいと。公安委員会としてもしっかり聞き取りをすることが、私は大事ではないかと佐賀県公安委員会・安永恵子委員長:
公安委員会は、不偏不党かつ公平中性に職務を遂行することを求められる立場、特定の県民だけに会うのは控えるべきと考えた県警側からは話を聞く一方で、遺族側からは話を聞かないという、疑問の残る答弁をした。
事件の裁判をめぐっては、福岡地裁が、瑠美さんを暴行して死亡させた罪などで山本美幸被告に懲役22年、岸颯被告(25)に懲役15年などの判決を言い渡した。両被告は、これを不服として控訴している。
一方、福岡地検も、判決で山本美幸被告らの死体遺棄罪が無罪とされたことを不服として控訴した。(テレビ西日本)