信じるか信じないかはあなた次第
- 【原産国イタリア、中身中国】業務スーパーが安い本当の理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
- トマト缶の黒い真実 (ヒストリカル・スタディーズ)
- 新しい原料原産地表示制度
- 業務スーパーは危険な食品がある 絶対買ってはいけない?
- 買ってはいけない商品が売られている可能性
- 冷凍食品(中国産)の商品がヤバすぎるのか?
- 残留農薬が基準値オーバーでも残留レベルは低い からくり
- 農薬をできるだけ減らしつつ効果を得るには
- 日本は食品安全基準が高い国である
- 安全安心への取り組み:専門スタッフによる厳正な検査
【原産国イタリア、中身中国】業務スーパーが安い本当の理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
トマト缶の黒い真実 (ヒストリカル・スタディーズ)
新しい原料原産地表示制度
はじめに
本マニュアルは、農林水産省「平成 29 年度 食品表示・トレーサビリティ推進委託
事業」により、さまざまな業種の取組事例の取材と、食品関連事業者・団体、学識経
験者等による検討会で議論を重ねて作成されました。
作成にあたっては、特に中小規模の食品製造事業者に利用いただくことを想定して作
成しています。
これから同制度の取り組みを検討される事業者の皆様にとって、円滑に対応いただく
際に参考となるマニュアルとなれば幸いです。
【利用上の注意】
・このマニュアルにおいて、「基準」とは、以下を指します。
「食品表示基準」(平成 27 年内閣府令 10 号)(令和 2 年7月 16 日改正時点)
・このマニュアルにおいて、「Q&A」とは、以下を指します。
「食品表示基準Q&A」(平成 27 年3月)消費者庁 食品表示企画課
(令和 2 年 7 月 16 日改正時点)
・上記基準本体及びQ&A本体は、以下の消費者庁ホームページ(食品表示法等(法令及び一元化情報))から入手できます。最新の改正状況はこちらをご覧ください。
URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/
https://www.maff.go.jp/j/syouan/hyoji/attach/pdf/gengen_hyoji-41.pdf
業務スーパーで買っちゃダメな商品がヤバすぎる・・は本当なの?
業務スーパーはチラシの有無にかかわらずいつでも安いので 業務用食材の調達だけでなく、節約生活をしている家庭や一人暮らしの方にもオススメできます。ですが、気になるのは業務スーパーの食品には・・
中国産は農薬が混入しているので危険!
体に悪い・安全性がヤバいので買うな!
こんな注意喚起をしているホームページを見かけることです。そんな業務スーパーにまつわる・・
中国産冷凍食品に使われる農薬の安全性・危険性とは?
ブラジル産鶏肉がヤバい問題とは
買っちゃダメ・買うな!の根拠:買わない方がいいもの
これらの疑問について分かりやすく見ていきます。
業務スーパーは危険な食品がある 絶対買ってはいけない?
業務スーパーの商品について見ていく前に、このページを訪れる方が検索している・・
POINT中国産の品質がヤバい 危険 !この問題は避けられないので、ここから見ていきます。
ネットで見かける「業務スーパーは危険!」とするサイトでは、業務用食材を提供している大手スーパーにて(神戸物産の業務スーパー以外も含めて)売られている食品に・・
危険な残留農薬が残ったまま売っている
ホルモン剤が注射された肉を販売している
必要以上に防腐剤が使われていて危険
こんなことを理由に「業務スーパーは危ない・絶対買うな!」として注意喚起をしています。
買ってはいけない商品が売られている可能性
このようなサイト・SNSを見た方が「業務スーパーの安い食品は 体に悪い中国産だ!」としてツイートすると、正しい情報なのか確かめもしない人達が「ネットで騒いでいる = ヤバいのは本当らしい」として、さらに拡散されていきます。
もし、買っちゃダメな食品(安全性に問題があるもの)が業務スーパーで売っている → これが本当であるなら・・
食の安全を守る厚生労働省がチェックしていない
業務スーパーが意図的に食品安全ルール違反のヤバい食品を輸入している
このどちらかが、もしくは両方が当てはまることになります。
ブラジル産鶏肉の食肉不正問題
業務スーパーは、海外から価格の安い商品を仕入れています。ちょうど業務スーパーにてブラジル産鶏肉がとても安く売られて話題になっていた2017年頃、ブラジルで食肉不正問題が発覚しました。
腐った鶏肉がバレないように、発がん性のある化学物質を混ぜて販売このときブラジル政府は、問題のある工場へ輸出禁止を命じました。
日本をはじめとする輸入国は、すぐにブラジル産食肉の輸入を停止しました。厚生労働省によると・・
ブラジル国内の 21 の処理・加工・製造施設が捜査対象とされました。
このうち3施設については操業停止措置がとられ、他の 18 施設については
ブラジル農務省の特別検査の対象となり、出荷停止措置がとられました。このニュースを知った方が業務スーパーで鶏肉ブロックを手に取ったとき・・
ブラジル産 = ヤバい!買わない方がいい
こんな連想をしたのかもしれません。
この食肉不正問題が発覚したとき、国・民間企業の対応により問題の工場からの輸入を停止。他の工場からの輸入に早急に切り替えられました。問題のあった工場はブラジル全体の1%ほどであったとされています。
冷凍食品(中国産)の商品がヤバすぎるのか?
もう1つ、こちらもかなり話題になった中国から輸入された冷凍食品:ほうれん草に基準値の6倍の農薬(クロルピリホス)が検出された問題です。2002年から2003年あたりに複数回の報道がありました。
その時には直ちに輸入自粛措置がとられ、2年後に中国側の安全確認体制の改善状況の調査結果を経て輸入が再開されています。そのとき農林水産省では・・
・厚生労働省 担当官が中国入り、現地農場、加工工場、検査施設の確認
・中国側の提案の対策内容で文章により合意
・中国産冷凍ほうれん草の輸入自粛を解禁現地へ赴いて現場を確認・指導して合意のもとで輸入自粛を解禁しています。
農林水産省によると・・農薬管理・衛生管理・品質管理には国際的な品質管理システム:HACCP ISO9000が導入されているので、安全性に対する意識はより高まっているとしています。
輸入した冷凍食品:中国産だけの問題ではない
中国産ほうれん草問題のときには、基準値が0.01ppmなのに6倍の0.06ppmが検出されたのですが、このような基準値オーバーの事例は中国産の冷凍食品だけではありません。
厚生労働省の調査レポート:2021年現在 最新の「食品中の残留農薬等検査結果」を見ると、国産の食品と輸入食品312万件の検査をした結果はこうなりました。
平成30年度 食品中の残留農薬等検査結果 残留農薬検出 基準値超過数 国産 0.25% 0.0004% 輸入 0.41% 0.0009% 残留農薬が検出されたのは、国産が0.25%、輸入だと0.41%となります。比べてみると国産野菜の残留農薬は少ない数値にはなっていますが・・
輸入野菜はダメだが、国産は安心・危険性はナシこのように言い切れないほどに、近い数値になっています。
業務スーパーの「中国産の冷凍食品はヤバい!」という話・・だったはずが、実際は「国内の野菜もヤバい」となってしまうと野菜がすべて買えなくなってしまいます。
残留農薬が基準値オーバーでも残留レベルは低い からくり
国産・輸入食品のどちらも残留農薬が検出される問題ですが、これにはちょっとしたカラクリがあります。先の厚生労働省のレポートには、結論の文章が記載されています。それは・・
本集計結果から、基準値超過の割合はいずれも低く、我が国で流通している食品における
農薬等の残留レベルは十分に低いものと考えられる。このようにまとめています。
つまり、国内で売っている食品の残留農薬は「問題ないレベルなので安心できます」と言っています。それはナゼなのか・・
農薬をできるだけ減らしつつ効果を得るには
残留農薬は全く検出されない結果だとベストですが、残留させないように薄めすぎると薬の効果も減少するので収穫量に影響が出てしまいます。
なので、農薬をできる限り薄くしながらも「ギリギリ効果アリ」となるバランスのよい数値(濃度)が決められていて、その上限が・・
農薬取締法に基づく基準値ですよく目にする野菜のクロルピリホス基準値はこのようになっています(野菜別の一覧が厚生労働省のサイトで確認できます)。
POINT
ほうれん草 → 0.01ppm
玄米 → 0.1ppm
レタス → 0.1ppm
はくさい → 1ppm
ケール → 1ppm
ポイントは野菜の種類により基準値が違っているところです。ほうれん草で基準値オーバー問題になった0.06ppmがそれぞれの野菜で検出されたら・・
POINT
ほうれん草 → アウト
玄米 → 安全
レタス → 安全
はくさい → 安全
ケール → 安全
こうなります。ほうれん草がアウトになった0.06ppmのさらに10倍の濃度でも、はくさい・ケール(青汁にメインで使われる野菜)は安全ラインです。
この残留農薬の基準値のカラクリを無視して ほうれん草の基準:0.01ppm以上あったら危険と判断してしまうと、国内の農家が作った野菜も →「ヤバすぎる!買わない方がいいもの」となって、あらゆる野菜が買えなくなります。
日本は食品安全基準が高い国である
国内では食肉の衛生管理、冷凍野菜の残留農薬の問題は常に重要視されています。
そんな中で、業務スーパーだけ食品安全基準を守らずに販売していることはあり得ません。つまり、日本国内で販売される食品は・・
POINT食品衛生基準・輸入食品監視(検疫所:食品監視窓口)をクリアしているこれが前提にあります。業務スーパーも国民に輸入食品を販売することが許可されています。
業務スーパーで買ってはいけない?の結論
つまり、業務スーパーで売っている肉・冷凍野菜・卵などに・・
残留農薬・ホルモン剤が混入して危ない!このような いい加減にこじつけた話を真に受けてはいけないということです。少なくとも日本国内のスーパーチェーン店において、食品衛生基準を守らずに危険な食品を売り続けることは困難です。
業務スーパーは すでに国内860店舗以上の巨大フランチャイズチェーンです。ヤバいホルモン剤やら農薬まみれの食品を仕入れて・・
業務スーパーはダマして儲けている
このような「ネットのウワサ」は、あまりにもナンセンスです。
安全安心への取り組み:専門スタッフによる厳正な検査
先に説明したように、輸入される食品は厚生労働省や農林水産省の検査をパスしないと国内で流通することはできません。業務スーパーでは、行政指導による各種検査をクリアした食品だけを提供しています。
まずは食品衛生検査です。食品の安全を守るためには重要な検査です。
遺伝子組み換え食品の使用の有無
保存料や着色料等の添加物
抗生物質の残留
アフラトキシン・その他のカビ毒
基準外の放射線照射の有無
そして、食肉・ソーセージ、野菜・果実類をチェックするこの検査があります。
業務スーパーが実施している・検査・検疫 検査内容 必要な検査証明書 動物検疫 食肉 ハム等から伝染病の侵入を防ぐ 輸出国政府機関の検査証明書 植物防疫 穀類・野菜の病害虫の侵入・まん延を防ぐ 輸出国政府機関の検査証明書 この検査をパスした商品をさらに商品ごとに基準を設定して 独自検査を実施しています。
輸入した食品すべてをランダムに抽出して、微生物検査・理化学検査・官能検査を実施しています。これらの検査を行うスタッフは検査精度チェックの訓練を受けています。