信じるか信じないかはあなた次第
「コーラで洗う」避妊はダメ、イグ・ノーベル受賞者が注意呼び掛け
【12月19日 AFP】炭酸飲料コカ・コーラ()が性交後の殺精子剤の働きをするとの考えは、都市伝説以外の何者でもない。18日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル( 、 )」で専門家が注意を呼び掛けた。
米ハーバード大学医学部( )のデボラ・アンダーソン( )教授(産婦人科)によると、米国では1950-60年代にかけて、コカ・コーラの酸性が精子を殺すと信じられ、性交後の膣(ちつ)洗浄に使われることがあった。また、いくつかの貧しい国々では現在でも性交後の避妊法として用いられているという。
だが、アンダーソン教授は、この避妊法が効くという根拠がないばかりか害を及ぼす可能性を示す理由が多くあるという。
そもそもコーラは効果的な殺精子剤ではないため、精子を殺す可能性は低い。また精子の動きは非常に速いため、コーラ洗浄では間に合わない。
さらに、コーラが膣内の表層の細胞を痛めたり、有益なバクテリアを取り除いてしまったりするため、性感染症などに感染しやすくなるという。また、膣洗浄は骨盤炎症や子宮外妊娠の危険性を高めるとの実験結果もある。
アンダーソン教授らの研究チームは、コカ・コーラの人間の精子への影響についての研究で今年、ノーベル賞のパロディー版イグ・ノーベル賞( )を授賞した。同教授はこれをきっかけに、この「伝説」が復活することを懸念して論文を執筆したと説明している。(c)AFP
令和2年度の人工妊娠中絶数の状況について
厚生労働省では、このたび、新型コロナウイルス感染症の流行が妊娠活動等に及ぼす影響を把握することを目的として、平成30 年1月から令和2 年12 月までの人工妊娠中絶数の状況について自治体に照会し、別紙のとおり、取りまとめましたのでお知らせします。
新型コロナウイルス感染症の流行が本格化した令和2年4月以降の届出件数と、前年同月との比較は次のとおりです。
〇令和2年4月の人工妊娠中絶数は13,276 件であり、前年同月の13,164 件と比較すると0.9%増。
〇令和2年5月の人工妊娠中絶数は12,452 件であり、前年同月の13,510 件と比較すると7.8%減。
〇令和2年6月の人工妊娠中絶数は12,047 件であり、前年同月の13,295 件と比較すると9.4%減。
〇令和2年7月の人工妊娠中絶数は11,629 件であり、前年同月の13,576 件と比較すると14.3%減。
〇令和2年8月の人工妊娠中絶数は11,132 件であり、前年同月の12,766 件と比較すると12.8%減。
〇令和2年9月の人工妊娠中絶数は11,024 件であり、前年同月の12,094 件と比較すると8.8%減。
〇令和2年10 月の人工妊娠中絶数は11,358 件であり、前年同月の12,777 件と比較すると11.1%減。
〇令和2年11 月の人工妊娠中絶数は10,520 件であり、前年同月の12,255 件と比較すると14.2%減。
〇令和2年12 月の人工妊娠中絶数は12,588 件であり、前年同月の12,919 件と比較すると2.6%減。
また、令和2年1-12 月の累計人工妊娠中絶数は145,340 件であり、前年同期間の156,716 件と比較すると7.3%減でした。
(参考1)人工妊娠中絶について
・母体保護法第二条において、人工妊娠中絶とは、胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期
に、人工的に、胎児及びその付属物を母体外に排出することと定義している。同法第十四条において、人工妊娠
中絶は身体的、経済的、暴行脅迫の理由により実施される。
(参考2)過去の人工妊娠中絶件数対前年比(令和元年度衛生行政報告例の概況)
・平成27 年度3.0%減、平成28 年度4.7%減、平成29 年度2.0%減、平成30 年度1.7%減、令和元年度3.3%減