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【星野道夫】どうぶつ奇想天外で起こった最悪の「ヒグマ襲撃死亡事故」を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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(漫画)どうぶつ奇想天外で起こった最悪の「ヒグマ襲撃死亡事故」を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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『どうぶつ奇想天外!』で起こった最悪の事故 ヒグマに襲われた写真家が死亡

普段、何気なく見ていたバラエティ番組に突如発生した事故。家族でも安心して見れるその内容からは、あまりにも似つかわしくない「死亡」の二文字に、世間は驚きました。同時にそのニュースは、いつも安全圏でテレビを観ている私たちに、現場で制作者の身に起こっているリアルを痛感させる事件でもありした。そんなに命懸けで撮影していたのか……と。


事件の発端となった番組は『どうぶつ奇想天外!』。1993年から2009年の長きに渡ってTBSにて放送されていた、動物をテーマにしたクイズ番組です。2001年9月には番組最高視聴率となる19.6%をマークするなど、子供からお年寄りまで幅広い層に人気を博しました。
そんな『どうぶつ奇想天外!』が放送を開始して4年目のこと。1996年に事件は起こりました。同番組の取材目的でロシアを訪れていた、写真家の星野道夫がヒグマに襲われて死亡してしまったのです。

ヒグマ撮影のプロに一体何が?


もともとこの写真家は、アラスカでグリズリーの写真を幾度も撮影してきた実績のある、いわばその道のプロフェッショナル。当然、熊の習性などは熟知していたはずなのになぜ、このような悲劇が起こってしまったのでしょうか? 事件の一部始終はこうです。

星野は自身の持ち込み企画である「ヒグマと鮭」を題材にした写真を撮影するため、TBSのクルーと共にロシアのカムチャッカ半島南部のクリル湖畔へとやってきました。付近には身の安全を確保できる小屋や「鮭観察タワー」などの宿泊施設があったものの、彼は敢えて湖畔のほとりにテントを設置し、そこへ寝泊りすることを選択します。この時、季節は7月。「この時期は、サケが川を上って食べ物が豊富だから、ヒグマは襲ってこない」との見識に基づいた判断でした。

 

体長2m超の巨大なヒグマが現れる


到着してから2日後の夜、異変が起こります。宿泊用の小屋に備え付けてある食糧庫にヒグマがよじ登り、飛び跳ねていたのです。発見したのは、星野の近くでテントを張っていたアメリカ人写真家。体長2 m超・体重250 kgはあろうかという巨体を持ち、額に赤い傷のある雄クマだったと言います。
このヒグマ、数日前にも食糧庫を荒しており、どうやら空腹のようなのです。なぜ食べるものに困らない時期のはずなのに、人間の食糧を欲するのでしょうか? 実はこの年、サケの遡上が例年よりも遅れていたのです。さらに、この赤い傷を負ったヒグマが、地元テレビ局の社長によって餌付けされた個体であったため、人間への警戒心が薄かったとも考えられています。

深夜のキャンプ場で起こった惨劇


しかしこの時、そんなことは分かっていません。「たまたまだろう」と思ったのか、星野は再三に渡るガイドの忠告を聞き入れず、テントでの宿泊を続行します。そして、2週間が経過したある日の深夜。悲劇は起こったのです。
キャンプ場に突如として響き渡る絶叫。その声がすぐに星野のものだと分かったTBSスタッフは、急いで小屋から出ていきます。するとそこには、額に傷のある例のヒグマが彼を咥えて、悠々と森の中へ戻っていく姿が見えたのです。「テント!ベアー!ベアー!」とガイドに叫ぶスタッフたち。それを受けて、すぐにガイドがシャベルで応戦したものの、それをもろともせずにヒグマは立ち去っていきました。森の奥深くで発見されたときには、星野は無残に食い荒らされた後でした。


以上はTBSが作成した「遭難報告書」に基づく内容ですが、どうやらアメリカ人写真家やガイドの証言とは、いくつか食い違いもあるようです。果たして真相は……。いずれにしても、野性の動物を相手にした時、いかに人間が無力で無知かを思い知らされる事件でした。
(こじへい)

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