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【カアイソウ・怪文書】自宅にいたはずの子供が忽然と消えた話(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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信じるか信じないかはあなた次第

【カアイソウ・怪文書】自宅にいたはずの子供が忽然と消えた話(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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「カアイソウ…」不気味な怪文書が謎を呼ぶ“三重小2女児失踪事件”【未解決事件ファイル】

 数多く残された日本の未解決事件の中でも、ひときわ謎めいた事件がある。「三重小2女児失踪事件」だ。

 1991年3月15日、三重県四日市市富田に住む小学3年生の女児Sちゃん(仮名)が自宅から突然、姿を消した。

 失踪当日、学校の授業を終えたSちゃんは午後2時頃に自宅に帰宅。Sちゃんは友達から遊びに誘われたが「約束がある」と断っていたという。同2時半頃には自宅に電話をかけたパート先の母親とSちゃんが会話したことも確認されている。当時、自宅にはSちゃんの他に父親もいたが、夜勤明けで熟睡しておりSちゃんの帰宅には気づいていなかった。

 その後、同3時半頃に姉が帰宅した時には既にSちゃんの姿はなく、Sちゃんの飲みかけと思われるまだ温かいココアがテーブルに残されているだけだった。同4時頃になると父親が目を覚ましたが、特にSちゃんがいないことを気に留めなかったという。学校を終えたSちゃんが友人と遊びに出かけるのは日常茶飯事で、そのうち帰ってくるだろうと考えたからだ。

 しかし、夜になってもSちゃんは帰宅することはなく、同8時に家族が地元警察に通報。家族だけでなく小学校の教諭や近隣住民も協力して捜索したが、Sちゃんは見つからなかった。

 その後も家族は手がかりを探そうと、ビラ配りやテレビ番組に出演するなどして情報収集に努めたが、いっこうに有効な情報は得られなかった。

 Sちゃんが失踪してから3年後、家族のもとに送り主不明の怪文書が届いた。いたずらの類かと思われた文書の中には「カアイソウ カアイソウ おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ トオモイマス」などとあった。犯人を表すと思われる一文があったことから、当時ワイドショーでも大きな注目を集めた。ネット上では怪文書の「トミダノ股割レ」が売春婦の蔑称を指している指摘もあるが、手紙の送り主と意図はいまだに判明していない。
 突然自宅から「神隠し」のように姿を消したSちゃんの事件から28年が経つが、事件に関する有益な情報はいまだにない。怪文書がいたずらの類でないのであれば、事件を解く鍵は不気味な文書の中に残されたままなのかもしれない。

www.excite.co.jp

【未解決事件】カアイソウ、トミダノ股割レ…怪文書を徹底再解読! 加茂前ゆきちゃん失踪事件の謎を探る!

ーー日本の凶悪事件に詳しいライター・野島居慎太郎が再解読!

 1991年3月15日、三重県四日市富田で暮らす、当時八歳の少女・加茂前ゆきちゃんが、自宅から忽然と姿を消すという事件が発生した。世に言う『加茂前ゆきちゃん失踪事件』である。

 この事件では、発生日である3月15日の午後、自宅には夜勤に備えて仮眠をとっていた当時50代の父親がいたものの、彼女の失踪には気づいていなかった。そのことから、何者かによって外へと誘い出された末に誘拐されたという説や、外へと遊びに出た際に、その出先で何らかの事件や事故に巻き込まれたのではないかと見る説など、これまで実に様々な可能性が浮上するも、それを裏付ける証拠に欠けた。目撃情報としても、彼女が「白いライトバンに乗った男」と会話している姿や、ジャングルジムなどで遊んでいる姿、さらには富田駅周辺で徘徊していた姿など、実に多くの様々な証言が寄せられたものの、これらはいずれも、事件解決への糸口とはならないものばかりであった。

【未解決事件】カアイソウ、トミダノ股割レ…怪文書を徹底再解読! 加茂前ゆきちゃん失踪事件の謎を探る!の画像1
画像は「Web Archive」より引用

 まずは同事件の概要について確認しておこう。同日の14時過ぎにゆきちゃんの姉が帰宅した時点で、既に彼女の姿はなかったという。しかし、その直前と思われる時刻には、母親からの電話にゆきちゃんが応対していた。また事件発覚時には、自宅に彼女のものと思しき飲みかけのココアが置かれていた。

 これらの状況から、ゆきちゃんは14時頃に学校から帰宅し、ココアを飲んでいるときに、母親からの電話に応対。その後、遊びに誘った友人に対して「約束があるから」と断り、そこから姉が帰宅するまでのわずかな時間に姿を消したと考えられている。事実、三重県警が情報を呼びかける際に掲示したWEBページでは、その発生時刻を「14:30」と記していた。

 しかし、ある程度、ハッキリとしているのはこのあたりの事情だけであり、それ以外の部分については謎ばかりだ。しかも、事件発生から3年も経った後に、不気味な怪文書が加茂前家に届けられるなど、事件はあまりに不可解なものであると言わざるをえないというのが正直なところである。

 自宅にいたはずの少女が短時間で忽然と姿を消すというこの不可解な事件において、さらにその謎めいた印象を人々に与えることとなったのが前出の怪文書だ。これは事件発生から3年後の1994年に、加茂前家に郵送で送られてきたもので、全3枚に及ぶ。この手紙には鉛筆で下書きをした後に、ボールペンで清書をした痕跡が残されていたとされるが、その慎重さに反する形で、記された内容は実に異様なものであった。まずはその内容をご一読頂ければと思う。

【1枚目】 

ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ トオモイマス

股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ 裏口ニ立ツヨウニナッタ
イま(ゑ)ハー ケータショーノチカクデ 四ツアシヲアヤツツテイル

ツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きくワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動イ

【2枚目】

タ。ソレガ大きな事件トハシラズニ又カムチャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ トオモウ

ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ 平和希求トハチガウ
ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、
広いダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル

股割レハ平気ナソブリ
時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス コトモアル、
一片の良心ガアル、罪悪ヲカンズルニヂカイナイ
ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレルオスヲ探しツヅケルマイニチ

【3枚目】

股ワレワ ダレカ、ソレハ富田デ生レタコトハマチガイナイ
確証ヲ掴ムマデ捜査機官に言フナ
キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
事件ガ大キイノデ、決シテイソグテバナイトオモウ。
ヤツザキニモシテヤリタイ 股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番 トホトイトキダ

 ……以上、見るからに電波臭が漂う内容となっているが、もし万が一、これが同事件の謎を解く鍵となり得るものであるとするならば、愉快犯による怪文書の類と断ずるのは些か早計というものだ。そこでここからは、可能な限り筆者の推測を交えつつ補足・修正したものと、筆者なりの見解をご紹介したいと思う。

【1枚目】

ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ トオモイマス

股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ 裏口ニ立ツヨウニナッタ
イま(ゑ)ハー ケータショーノチカクデ 四ツアシヲアヤツツテイル

ツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きくワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動イ

みゆき(※加茂前ゆき)さんについて

みゆき(※ゆきさんは)、可哀想、可哀想。おっ母も可哀想、お父も可哀想。こんなことをしたのは 富田(出身の)の股割れ(※ヤリマン女)と思います。

股割れ(※そのヤリマン女)は、富田で生まれて、学校を出て、春画(ないし、「春華」。※前者であればアダルト産業・コンテンツの比喩として考えられ、後者であるとすれば、同エリアに存在していたという「春華堂」という菓子店を意味している可能性がある)の表の反対(側)のパーラー某(という店。※パチンコ店ないし、フルーツパーラーか。だとすれば、「某パーラー」の意味である可能性がある)に勤めた。(その後、)いつの日か世帯を持ち、何年かして、(男を求めて、家の)裏口に立つようになった(人物である)。今は「ケータショー」(※「警察署」のことか。なお、「ケータ」を「北」を意味する訛りを文章化したものであれば「北署」、すなわち、この事件を捜査していた四日市北署を意味している可能性もある)の近くで四つ足(※獣のような畜生稼業をやっている者)を操っている(立場であるようだ)。

次に、(「股割れ」こと、そのヤリマン女は)鈴鹿家(?)の家を蹴落として(※「スズカケの「ケ」を蹴落として」という、ある種の謎解き的な表現である考えれば、「ケ」を抜き、「スズカ」となる)、荷(※「荷物」ないし、それを扱う「運送会社」のことか)の向側のところ、菖蒲いっぱいの部屋で、コーヒーを飲みながら、諭吉を握らせた。握ったのは「アサやん」(という男である)と思う。(つまり、「股割れ」こと、そのヤリマン女は、男に金を払ってまで抱かれることを求める女なのだ)

(「股割れ」こと、そのヤリマン女と「アサやん」は)昼間からテルホ(※ホテル)に入って、股を大きく割って、家の裏口を忘れて、しがみついた(※セックスをした)。もう股割れは人を超えて、一匹の雌になっていた。(こうした情事で得た)感激(※快楽)のあまり、(以後、「股割れ」こと、そのヤリマン女は)「アサやん」の言う通りに動いた。(まずこれが、この事件の背景に存在している)

<筆者考察>

 まず1枚目に記されているのは、この失踪事件が「富田の股割れ」と呼ばれる人物によって引き起こされたことを、ゆきさんの両親に向けて知らせるものとなっている。ご一読頂ければおわかりかと思うが、その大半は、「富田の股割れ」なる人物が一体どのような素性の人間であるかを説明するものとなっており、所々、文意不明な文言や、判別が難しい箇所が散見される。全体的な記述から推察して、この「富田の股割れ」は女性であると考えて間違いないだろう。

 また、この事件について考察する人々の中には、「富田の股割れ」について、売春婦のような仕事をしている人間であると見る向きもある。しかし、情事の相手である「アサやん」と呼ばれる男性(と思しき人物)に対して、「コーヒーを飲みながら、諭吉を握らせた」という点や、その情事によって、本格的に肉欲へと目覚めたことを示唆する記述から、売春を生業とする女性とは考えにくい。そのため、いわゆる「ヤリマン人妻」の類であったことが推測される。

 彼女は平凡な家庭生活に飽きたのか、結婚後、しばらくして夫以外の男を物色するようになり、その結果、知り合った「アサやん」という男性に、自ら金を払ってまで抱かれ、そこで今まで味わったことのないような快楽を得た。それ以降、この「アサやん」に命じられるがままに動く性奴隷となった、と解釈するのが妥当ではないだろうか。

 詳しくは次の2枚目の部分で触れるが、この解釈が正しいとすれば、少なくともこの手紙を書いた人物は、「富田の股割れ」である不倫妻を性奴隷として支配することとなった「アサやん」なる人物によって事件が引き起こされた、と考えているようである。

【2枚目】

タ。ソレガ大きな事件トハシラズニ又カムチャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ トオモウ

ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ 平和希求トハチガウ
ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、
広いダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル

股割レハ平気ナソブリ
時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス コトモアル、
一片の良心ガアル、罪悪ヲカンズルニヂカイナイ
ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレルオスヲ探しツヅケルマイニチ

それ(※加茂前ゆきちゃんの誘拐)が、大きな事件とは知らずに、また、カムチャッカの白雪の冷たさとは知らずに、結果は、みゆきを白寒地獄に落としたのである。

もう春(を)、三回迎えたことになる。堺(「酒井」?ないし、「坂井」とも)の薬屋のいたところではないかと思う。韃靼海峡を蝶が超えた。こんな(ことは)平和希求とは違う(行為である)。

みゆきの母が、か弱い羽をバタバタ、ヒラヒラさして、我が子を探して、広い韃靼の海を渡っているのである。

(そうした親族の心配をよそに)股割れは平気な素振り。(とはいえ)時には駅の看板に眼を流すこともある。(こんな人間であっても)一片の良心がある(から)、罪悪(感)を感ずるに違いない。(しかし)それを忘れたいために股を割ってくれる雄を探し続ける毎日(を過ごしている)。

<筆者考察>

 1枚目に続き、「富田の股割れ」が「アサやん」の指示で引き起こしたと思しき、加茂前ゆきちゃんの誘拐について触れているこの文章は、1枚目とは違い、どこか詩的な表現が目立つのが特徴である。

 無論、その大半は文意不明であるが、この怪文書を考察する人々のなかには、「カムチャッカの白雪の冷たさとは知らずに、結果は、みゆきを白寒地獄に落としたのである」という部分から、「アサやん」なる人物が人身売買を担うブローカー的な存在であり、彼の指示で「富田の股割れ」が協力したことで、結果として、加茂前ゆきちゃんは海外へと売り飛ばされたと読み解く向きもあるようだ。

 しかし、前述のとおり、これがある種の“電波要素を持った詩的表現”とするならば、「カムチャッカ」や「韃靼海峡」といった表現は、あくまである種の比喩であり、必ずしも人身売買を示唆するものであるとは言い難い。それどころか、考えようによっては、「富田の股割れ」が「そのような厳しい環境へと彼女を誘ってしまった」と表現している可能性も否定できないだろう。

 ただし、「平和希求とは違う」という文言だけは、単なる比喩ではないという印象を受けることも事実だ。こうしたフレーズは、一般には日常会話にあまり登場するものではなく、どちらかといえば、政治や宗教におけるスローガンとして用いられることもしばしばの文言である。もしかすると、「アサやん」と呼ばれる人物は、表向きそのような活動に従事している人物であるか、はたまた、そうした「大義」を掲げつつ、「富田の股割れ」を自らの犯行へと協力させたのかもしれない。

 なお、最後の一文については、自らの行為が大きな事件となってしまったことを、後になってから知った「富田の股割れ」が現在送っている悔恨の日々について描写していると思われる。しかし、「それを忘れたいために股を割ってくれる雄を探し続ける毎日」という記述から、既に「アサやん」とは手切れとなっており、別の男性を物色していることが窺い知れる。

【3枚目】

股ワレワ ダレカ、ソレハ富田デ生レタコトハマチガイナイ
確証ヲ掴ムマデ捜査機官に言フナ
キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
事件ガ大キイノデ、決シテイソグテバナイトオモウ。
ヤツザキニモシテヤリタイ 股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番 トホトイトキダ

 股割れは誰か—それは、富田で生まれたことは間違いない。確証を掴むまで捜査機関に言うな。気長に、遠回しに観察すること。事件が大きいので、決して急ぐではないと思う。

○八つ裂きにしてやりたい股割れだ。みゆきが可哀想。
○我が股を割るときは命懸け。これが人だ。この時が女の一番の尊いときだ。

<筆者考察>

 3枚のうち、一番ボリュームが少ないのがこの3枚目である。ここでは、「○」印が添えられた箇所を除くと、大まかに言って、加茂前ゆきさんの両親に向けてのアドバイスとも、釘刺しともとれる内容が記載されている。

 その内容はどこか、この手紙に記された手がかりを元に、事件が解決されることを避けようとする意志が感じられる。しかもそれを隠すかのように、それまでの内容とは遠い、「個人の想い」を箇条書きで記すという不可解な点があることも見逃せない。筆者はここに、この手紙に隠された意味を、感ぜずにはいられないのだ。

 というのも、3枚目の内容に加え、2枚目の最後の部分に記されていた“「富田の股割れ」の悔恨の日々”についての記述を重ねて考えると、この手紙を書き、送りつけてきたのは、当の「富田の股割れ」本人ではないかという印象も受けるからだ。

 彼女は自身の肉欲に突き動かされる形で、「アサやん」なる男性の虜となり、彼の指示するままに、加茂前ゆきちゃんをおびき出した。それが後になって大事件となったことで自責の念に駆られ、自身が逮捕されることは避けたいものの、せめて愛娘の無事を信じる彼女の加茂前家の人々に対して、懺悔の想いを込めて、事件解決のヒントと、彼女が生存していることを伝えようとしたのではないか。

 そう考えれば、本来であれば第三者には詳しく知りえないであろう、「富田の股割れ」の素性やその日常、さらには「アサやん」との出会いや関係などといった、1枚目の内容が詳しく書かれている点も頷ける。しかし、そうは言っても、自身が逮捕されることは避けたいため、あえて第三者目線で、しかも謎めいた表現を多用しつつ記すことで、書き手である自分自身が「富田の股割れ」本人であることを隠そうとしたのではないだろうか。無論、手紙の内容の大半が、文意不明なものであることから断言はできないが、少なくともそうした観点で事件を改めて追うことができれば、その解決の糸口になる可能性も否定できないだろう。

 なお、仮にこの「アサやん」なる人物が、同事件を引き起こした主犯であるとすれば、事件発覚後に寄せられた証言に登場する「白いライトバンの男」の存在も気になるところだ。不思議なことに、実はこうした事件で寄せられる目撃情報においては、なぜか「白い車に乗った男」というのがしばしば登場する。

 しかしながら、仮にこの怪文書における「富田の股割れ」が犯行に加担したとするならば、そのファーストコンタクトは彼女によって行われたと見るべきで、主犯であると思しき「アサやん」が、加茂前ゆきちゃんと話している姿を目撃されることは考えにくい。そうした観点で言えば、「白いライトバンの男」=「アサやん」とするのは些か早計であると言える。とはいえ、こうした断片的な要素も、後々この事件の全貌が明らかになることがあれば、重要なカギであったと気づかされるということも十分にあり得そうだ。

 なお、この『加茂前ゆきちゃん失踪事件』は、事件発覚から15年後の2006年に時効を迎え、未解決のまま捜査が打ち切られる形で現在に至っている。時効を迎えてしまった以上、真犯人がいたとしても断罪することはできないし、それに辿りつく当局の捜査が行われることもない。それでもせめて、彼女がこの広い世界のどこかで、今でも生存し続けていることを祈るばかりである。

newstopics.jp

「カアイソウ」とは?三重小2女児失踪事件の怪文書?真相は?

ミユキカアイソウ。ある誘拐事件に関連する怪文書に記されたこの言葉はあまりの不気味さ故に最も怖いとさえ称され、真相を求め多くの人が解読を試みました。そこで、今回はカアイソウに関して調査すると共に、怪文書に隠された意味と事件の真相に迫ってみました。

「カアイソウ」の意味は?未解決事件で送られた怪文書?

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一部ネット上や既知の者の間では「カアイソウ」の一語で伝わりますが、あまり一般になじみのある言葉ではありません。それでは、そもそもカアイソウとは何なのでしょうか。

端的に申し上げますと、カアイソウにはとある少女の行方不明かつ未解決事件が関連しています。本項では事件についても含めて解説して参ります。

「カアイソウ」とは?検索してはいけない言葉?

FirmBee / Pixabay

検索してはいけない言葉と呼ばれるものがあります。検索するとグロ画像であったり、一般的には理解しがたいサイトであったり、字面だけで恐ろしくなるようなものがヒットする単語の事です。

カアイソウも関連する未解決事件の不可解さと怪文書の内容の不気味さ故に検索してはいけない言葉の1つにあげられています。

未解決事件・加茂前ゆきちゃん失踪事件で送られた怪文書

stux / Pixabay

関連する事件とは「加茂前ゆきちゃん失踪事件」であり、1991年3月15日、三重県四日市市在住の当時8歳だった加茂前ゆきちゃんは飲みかけの温かいココアなどを残して忽然と姿を消しました。

懸命の捜索にも関わらず、ゆきちゃんの消息は判明する事無く3年が経過した頃、帰りを待つ家族の元に届けられた3枚の怪文書に記された一文…それが「カアイソウ」です。

その他、自称霊能者からの協力の申し出や事件発生から12年の時を経て関係者しか知り得ない情報を口にする不審な電話が掛かって来るなど怪文書以外でも非常に不気味な点が存在します。

怪文書「カアイソウ」の内容は?

jarmoluk / Pixabay

怪文書は下記に記すように漢字、カタカナ、ひらがなが不規則に入り混じり、犯人がいかなる人物なのかリークするような内容ではありますが明確に誰が犯人と言った書き方ではなく暗喩を多分に含んでいます。

ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ トオモイマス

(引用:我が目の悪魔)

怪文書の大部分は鉛筆の下書きの上を黒のインクでなぞって書かれていますが、下記のように一部には文頭に赤のインクで〇が書かれた節も存在します。

〇ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ 平和希求トハチガウ

(引用:我が目の悪魔)

また実際の怪文書に記された字は歪で、まるで利き手とは逆の手で書いたようだと評されます。この字の乱れを意図的だと予測する意見もあり、また下書きと正書は別々の人物が書いた可能性もあります。

怪文書「カアイソウ」の画像は?

件の怪文書の画像は、ネット上の至るところで散見されます。前述の通り、非常に読みづらい文字である上に画像もさほど鮮明ではありません。

しかしながら、大抵の場合はテキストでの書き出しがありますので問題無く怪文書の全文を読む事が可能です。

怪文書「カアイソウ」を解読!事件の真相は?

bluebudgie / Pixabay

要領を得ない、それでいて非常に不気味な怪文書にはところどころ、謎掛けのような言葉も散らばっており、益々訳が分からない内容となっています。

しかしながら、不気味で不明瞭ではあるものの完全に意味が分からないという訳ではありません。そこで、本項では件の怪文書の解読に挑みます。

怪文書「カアイソウ」はトミダの股割れが犯人と指摘?

truthseeker08 / Pixabay

前述の引用の通り、ゆきちゃんの失踪に関わったのは「トミダの股割れ」だと怪文書内で指摘しています。股割れについては、以下のように生い立ちに関しても記されていました。

股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ
シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ
ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ
裏口ニ立ツヨウニナッタ
イまハー ケータショーノチカクデ
四ツアシヲアヤツツテイル

(引用:世の中は不気味な事だらけ ブキミティック)

ゆきちゃんが住んでいたところから程近い場所にある富田という地名があり、そこで活動している何者かではないかと予測されています。詳細は後述しますが怪文書にはアサヤンなる人物も登場します。

怪文書はこのアサヤンなる人物の指示で、ゆきちゃんを股割れが誘拐した事を匂わせる文章となっており、決定的な証拠が出る迄は警察に知らせるなとも書かれています。

怪文書を解読①:ゆきちゃんは北朝鮮に連れ去られた?

kalhh / Pixabay

ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ
平和希求トハチガウ
ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ
ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、広い
ダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル

(引用:我が目の悪魔)

怪文書の一節に上記があります。ダッタン海キョウは北海道樺太付近にある韃靼海峡の事です。この一文や海を渡るとの言葉からゆきちゃんは海外に連れ去られたのではないかと予測されます。

また具体的な場所としてよくあげられるのが北朝鮮であり、股割れはアサヤンの指示を受けてゆきちゃんを誘拐。アサヤンに引き渡した後樺太を経由し北朝鮮に送られたとの推測があります。

また怪文書中において、股割れはゆきちゃんが海外に送られるとは知らずにアサヤンに従ったとも受け取れる一文も記述されていました。

怪文書を解読②:ゆきちゃんはロシアに連れ去られた?

KELLEPICS / Pixabay

ゆきちゃんが連れ去られたのは、北朝鮮ではなくロシアではないかとの予測もたてられています。その根拠となるのが、怪文書の以下の部分です。

ソレガ大きな事件トハシラズニ、又カム
チャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ
ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル

(引用:我が目の悪魔)

カムチャッカノハクセツはカムチャッカの白雪と訳され、ロシア領のカムチャッカ半島の事を指すと予測されています。白雪の文字が示すとおり雪の多い場所です。

またハッカンジゴクはそのまま八寒地獄であり、名の通り寒さによって罪人を苦しめる8つの地獄です。怪文書はカムチャツカの厳しい寒さを八寒地獄に例えたと思われます。

「ミゆキサンにツイテ」は高齢者が書いた感想文?

stevepb / Pixabay

ミユキカアイソウに怪文書を書いたのは誰なのか。事件の詳細を知る第3者、良心の呵責に耐え兼ねた股割れ本人、悪戯目的の愉快犯などの他に高齢者ではないかという意見もあります。

その理由としてあげられているのが送り文字の存在です。これは文科省により戦後に行われた改訂以前に使用されていた物で、怪文書の主は戦前の教育を受けていた可能性を指摘されます。

また漢字、カタカナ、平仮名が入り混じった文章を高齢者の方が書く事は実際いる他、選択した言葉の古めかしさも書いたのは高齢者ではないかと言われる一因なっています。

韃靼海峡の下りには元ネタがある?

blende12 / Pixabay

怪文書中に含まれる韃靼海峡についての一節ですが、これは明治生まれの詩人安西冬衛の誌「春」からの引用ではないかと言われています。

春が収録された詩集は昭和4年に発刊され、教科書にも乗ったことがあるとの情報もあり、怪文書の主=高齢者説の裏付けの一つにもなっています。

怪文書の謎!「カアイソウ」には不思議な点が多数

Free-Photos / Pixabay

ミユキカアイソウの怪文書ですが、内容の不可解さに加えて難解で分かりにくい言い回しなど不思議な点が多数見受けられます。一体それらは何を意味しているのでしょうか。

「ゆきちゃん」ではなく「ミゆキサン」という記載

 

怪文書は「ミゆキサンについて」という書き出しで始まります。しかし、行方が分からなくなったのはゆきちゃんであり、ミユキではありません。にも関わらず、文中でも全てミユキに統一されています。

何故「ゆき」ではなく「ミユキ」と書かれたのかについてですが、ミは接頭語ではないかなどと予想こそされるもののはっきりした事は分かっていません。

トミダの股割れとは何を指す?

geralt / Pixabay

怪文書中でゆきちゃんの失踪に大きく関わった事を匂わせるトミダの股割レ。これは富田で活動していた売春婦なのではないかと言われており文中の言葉を借りると事件当時四つ足を操っていました。

尚文中での表記は股割レ、股ワレ。富田についても漢字であったりカタカナであったりと一貫性がありません。この表記揺れについて、意図的なものであり、何かが隠されているのではとの意見もあります。

しかし、多くの方が解読に挑みましたが何れも推測の域を出ていません。何れにせよ、富田の股割れは富田で売春婦、あるいは売春婦を管理していたのではと言う意見が多いようです。

股割れ=売春婦ではない?

scottwebb / Pixabay

売春婦説が多く囁かれる股割れですが、売春婦では無く元は性経験の少ない普通の人妻だったのではないかとの説も存在しています。

結婚後、暫くして刺激を求めて男漁りをするようになりアサヤンと出会い今迄味わった事のない快楽を味わった結果金を払ってまでアサヤンに抱かれるようになった、と推測されています。

この説は怪文書中に含まれる諭吉を握らせたという点や徐々に肉欲に支配されていくような描写が根拠となっています。

「シュンガ」とは?

シュンガは性行為を描いた浮世絵である春画の事ではないかと言われます。また文章の前後から推測するに、場所の事を示している為、風俗店やエロ本屋など何かしら性に関わる建物の暗喩ではないかと言われます。

実際にゆきちゃんの実家の近くには、古くから風俗店があったようです。

また四日市には、シュンガの文字が入ったお菓子屋があります。その為、シュンガはこのお菓子屋の事を示しているのでは?との指摘も存在しました。

「ケータショー」は警察署?小学校?

cocoparisienne / Pixabay

怪文書によれば富田の股割れはケータショーの近くに居る事となりますが、問題のケータショーは怪文書の中でも特に難解な単語でも有ります。

ケータショーの予想は警察所が多数です。現在は移転したようですが富田地区には四日市北警察署があり、北署と呼ばれていました。その為、北をケータとわざと言い換えた可能性があります。

またケータ小(学校)の事ではないか、との予想もあります。より具体的な学校名としては、四日市市内になる羽津北小(ハヅキタショー)の名前があげられています。

「パーラボウ」はどこ?

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パーラポウはパーラー ポウと考えられています。パチンコ屋や喫茶店の名前として用いられる事が多いパーラー。その為、股割れは当初パチンコ屋か喫茶店に勤務していたと推測されます。

ポウも特定の店を指すものでは無く、「某」であり特定の店舗を示している訳ではない可能性がある一方で昔から四日市市は紡績が盛んでした。

その為、ポウはその紡績会社の事を示しているとの見解もあり、また現地を知る人によればそれらしきお店が存在し、かつてその裏にはポルノ映画館が存在していたとの事です。

「四つ足」が指すものは?

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被差別部落民に対する別称として「四つ」と言うものがあります。語源については、諸説ありますが、何れにせよ現代日本において使って良い言葉ではなく、テレビなどでも厳しく規制されています。

また三重では被差別部落民や被差別部落を四足と呼ぶそうです。それらの事柄から推測するに、股割れは部落出身者を雇用していた立場ではないかと考えられます。

または売春婦の事を暗喩している可能性も指摘され、股割れは売春婦の元締めのようなポジションだったのではないかとの予想も存在しています。

「アサヤン」は人物名?

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ツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナ
ガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ
アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きく
ワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。

(引用:我が目の悪魔)

股割れと同じく事件の鍵を握る存在であるアサヤン。このアサヤンなる人物ですが、怪文書の内容を読み解くと股割れと性的な関係を結び、事件当時股割れはアサヤンの傀儡状態だったようです。

アサヤンは股割れを手なずけるのに覚醒剤を使用してのセックス。いわゆる「キメセク」と呼ばれる方法を用いて股割れを支配下に置き、指示を受けて股割れは薬欲しさに凶行に手を染めたと見られます。

肝心のアサヤンの正体についてですが諸説あります。まずは苗字や名前の一部にヤンと付け加えたいわゆるあだ名であるという説。もしくは暴力団関係者の暗喩であるという説です。

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これはアサヤンの文字を入れ替えると「ヤアサン」になる事から囁かれている説です。また朝の文字から朝鮮人であるとの見解を示す方もおり、この推測が北朝鮮への拉致説の根拠となっています。

また平和希求の一文から表向きはそう言った活動を行いつつ、裏では人身売買のブローカーをしていた人物ではないかとも言われています。

なぜこれほど難解な文章が送られたのか?

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見れば見る程難解な怪文書。そこで疑問に思われるのが、なぜこれほどに難解な文章になったのかと言う点です。まずは、前述の通り怪文書を書いたのが、高齢者だからだと言う点があげられます。

事件を知った高齢者の方がゆきちゃんや家族を可哀想だと思い、事件について書いていく内に自身の記憶などがごちゃ混ぜになり、このような文章になったと言う説がまず1つです。

股割れは平気なそぶり
時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス
コトモアル、一片の良心ガアル、罪悪ヲ
カンズルニヂカイナイ

(引用:我が目の悪魔)

また事件の関係者、もしくは良心の呵責に耐え兼ねた股割れ本人が真相をリークしようと試みたものの、誰が情報をリークしたかアサヤン関係者に分かると我が身に危険が及ぶ可能性がありました。

その為、敢えて難解な文章にする事で誰が怪文書の差出人かをぼかし、身に降りかかる危険を回避する目的があったのではないかとも言われています。

怪文書の目的は懺悔の可能性も

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怪文書の中で股割れが罪悪感を覚えているような描写がありました。その一方で警察に知らせるななど両親に対して釘を刺すかのような一節も存在します。

この事からやはり差出人は股割れ本人であり、逮捕はされる事は避けたいという思いと罪悪感から怪文書を届けたのではとの指摘もなされました。

しかしながら、ゆきちゃん失踪については解決に至っておらずいずれの解釈も予想にしか過ぎません。

加茂前ゆきちゃん失踪事件について

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ここまで怪文書について解読、解説をしてまいりました。ここからは、加茂前ゆきちゃん失踪事件について解説して参ります。一連の事件には怪文書以外にも多くの謎な点が存在していました。

加茂前ゆきちゃん失踪事件の詳細は?

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1991年3月15日の14時頃にゆきちゃんは帰宅。この時父親は在宅していましたが夜勤明けで睡眠を取っていました。また14時30分頃、パート先から母親が自宅に電話。ゆきちゃんの在宅を確認しています。

16時頃、小学校6年生の姉が帰宅。この時、ゆきちゃんが好きだったココアが飲みかけのまま残されており、まだ温かいままでした。16時半頃、父親が起床しています。

父親はゆきちゃんの姿がない事に気付きましたがゆきちゃんは普段から遊びに行っている事が多い為、さして気にも留めなかったようです。

残された不審な点

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夜になってもゆきちゃんは帰ってきません。これを受けて20時頃族は警察に通報。その後、ゆきちゃんの通う学校の先生や家族がゆきちゃんを探しますが発見には至りませんでした。

また家の中には幾つもの不審な点が残されており、当日のゆきちゃんの行動にもいくつかの疑問点が残ります。

  • この日、ゆきちゃんは友人からの遊びの誘いを約束があると断っていた。
  • 次女が帰宅した際に見つかったまだ温かい飲みかけのココア。
  • 遊びに行く時によく使用していた自転車が家に残されたまま。
  • 事件当時、まだ寒く遊びに行く際に着ていたジャンバーも自転車と同じく家に残されていた。
  • ゆきちゃんの目撃証言

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    ゆきちゃん失踪事件に関して、以下のような目撃証言が寄せられました。

    • 学校にあるジャングルジムで遊んでいた。
    • 学校の横にある川で遊んでいた。
    • 白いライトバンの運転手と話していた。場所は自宅から15m程度の場所。
    • 富田駅に居た。

    一番多く寄せられたのが駅での目撃情報でした。しかし、いずれも決定的な証言となっていません。

    「カアイソウ」「ミユキカアイソウ」はゆきちゃんの父親に届いた

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    残された家族はビラや看板を作り、懸命にゆきちゃんの行方を捜しました。自宅電話にも逆探知の装置を取り付けましたが、犯人からの電話は無く無言電話が増えたと言います。

    ゆきちゃんが居なくなり、3年が経過した頃件の怪文書が父親の加茂前「秀行」さん宛に届けられます。しかし、この宛名は間違いでありゆきちゃんの父親は芳行さんです。

    この宛名の間違いも怪文書を書いた人間が自身の正体を隠し、あくまで第3者を演じる為のカモフラージュではないかとの推測もあります。

    事件当時父親が犯人だと疑われたとの情報も

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    ゆきちゃんは忽然と姿を消した際、前述の通り父親は在宅していました。この事から事件発覚後、犯人は父親ではないかとの口さがない噂がたったそうです。

    現在でも検索エンジンで事件について検索すると「父親 怪しい]や「父親 犯人」と言ったサジェストが表示されます。

    尚ゆきちゃんの父親である加茂前芳行さんさんですが、事件の真相を知る事無く既に他界されたとの情報が存在しています。

    怪文書の内容は意味不明?解読できていない?

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    実に沢山の解釈・解読が件の怪文書に対しなされており、事件発生からかなりの年月が経過していますが、現在でも多くの注目を集めている事件です。

    しかしながら、ゆきちゃんの行方も犯人も依然として分かっていません。ネット上に存在する多数の解釈も、真相が分からない以上推測でしかないのが現状です。

    ゆきちゃん失踪事件の不気味な点は「カアイソウ」以外にも!

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    加茂前ゆきちゃん失踪事件において、特に有名なのがカアイソウの怪文書ですが、実はこれ以外にも謎の手紙や不気味な電話がかかってきています。本項ではそれらについて、解説いたします。

    怪文書が届いた後、加茂前家には別の手紙も届いていた?

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    手紙は福岡に住む緒方達生と名乗る男性からのもので、内容は捜査協力の申し出でした。また手紙にはゆきちゃんは既に他界しており、犯人は顔見知りで男女2人組である事が記されていました。

    怪文書の中身と一致する内容でしたが、最初の手紙から3日後、再び緒方から手紙が届けられます。そこには、ゆきちゃんの霊を邪魔する霊が現れた為、捜査協力が不可能になったことが綴られていました。

    加茂前家には不審な電話もかかってきていた?

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    2003年の10月には加茂前家に男性から1本の電話が入ります。男性は若い声で、彼は自身の身体的な特徴について語りました。その中で自身がパンチパーマである事を口にします。

    実は目撃情報にあったゆきちゃんと会話していた白いライトバンの運転手の髪形がパンチパーマでした。この事は公表されておらず、関係者しか知り得ない情報でした。

    「ミユキカアイソウ」はなんJ未解決事件スレでも最も怖いと話題に

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    ネット上の掲示板では、未解決事件について語り合う事があります。なんJもその例外ではなく、加茂前ゆきちゃん失踪事件が話題に上っていました。

    事件の異質さ、怪文書の不気味さも相俟って最も怖い未解決事件とも言われており、書き込みからは恐々とした様子が伝わって来る他、怪文書に対する解釈などを見る事が出来ます。

    カアイソウはいろんなところで話題に?

    カアイソウは知名度の高さ故に一部を改変して創作物に登場する事もあります。本項ではそれらについて、紹介させていただきます。

    漫画「喧嘩稼業」にミユキカアイソウ?

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    週刊ヤングマガジンにて連載中の「喧嘩稼業」には芸能人の不祥事などのパロディネタが多く登場し、作者の木多康昭先生はジャンプ在籍時に編集などのスキャンダルを公開した事でも知られます。

    そんな木多先生の描く喧嘩稼業にも、カアイソウは登場しました。しかし、元となった事件が事件故にさすがにこれは、と言う意見が少なからず存在します。

    なんJでは「ノウミサン カアイソウ カアイソウ」とも話題に?

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    最も怖い未解決事件として認定された一方で、なんJでは能見投手に一部改変して投稿されています。とは言え、それ程スレは伸びていないようです。

    野獣先輩でも「カアイソウ…カアイソウ二」が話題に?

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    何かと有名でネット上では高い知名度を獲得している野獣先輩。彼の出演したビデオに「暴れんなよ…暴れんなよ…」と言うセリフがありこれを逆再生すると「カアイソウニ…カアイソウニ…」と聞こえるようです。

    FGOのラフムもカアイソウ?

    ijmaki / Pixabay

    人気スマートホンアプリ「Fate/Grand Order」、通称FGOにもカアイソウをネタにしている場面があると言う意見があり、事件が事件故に否定的です。

    しかしながら、当該の書き込みに対し「そんなのあったか?」とのレスもついており、実際にカアイソウをネタにしたか否かは不明なようです。

    事件について取り扱った動画も多数

     

    怪文書を始め加茂前ゆきちゃん失踪事件には今も尚多くの人が関心を寄せています。

    その為、ブログやSNSは勿論の事Youtubeなどの大手動画サイトにおいても事件や怪文書について考察する動画が数多く投稿されています。

    未解決事件に寄せられた不可解・不気味なメッセージ

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    悲しい事に加茂前ゆきちゃん失踪事件以外でも事件に巻き込まれ、行方が分からなくなった人は多く存在します。そして、その中には後日、不可解なメッセージが届けられることもあります。

    ネパール邦人女性失踪事件

    12019 / Pixabay

    1990年4月、ネパール旅行中だった当時29歳の女性、南埜佐代子さんが宿泊先のホテルにて突如として姿を消しました。後日、現地入りした家族はホテルに残されたままの南埜さんの荷物を発見しています。

    現地の警察も南埜さんの足取りを調査するも発見には至っておらず、現在も南埜さんの行方は分かっていません。同年8月中旬には南埜さんと思わしき女性から電話が掛かっています。

    電話口で南埜さんは「苦しい…悔しい…」と述べ、電話を取った母親がどこに居るかなどと尋ねるも、南埜さんと思わしき女性は泣きじゃくるばかりで、やがて電話は切れてしまいました。

    増山ひとみさん行方不明事件

    526663 / Pixabay

    1994年2月19日、3週間後に結婚を控えていた増山ひとみさんは、勤務先の歯科医から帰宅する途中で忽然と姿を消し、翌日には勤務先から500m程の場所で荷物が残されたままの増山さんの車が発見されます。

    実は行方不明前から無言電話があるなど不審な点が増山さんの周囲で起こっており、行方不明後も婚約者も増山さんを探す素振りを見せないなど不可解な点が存在しました。

    増山さんの行方が分からなくなった翌1995年1月、増山さんの自宅に以下のような電話がかかって来ています。電話の主は50歳以上の女性であり、同一局内の公衆電話からかけられた事が分かりました。

    増山ひとみさんの妹「はい、増山です」
    ?「もしもし、お姉ちやんだよ。」
    増山ひとみさんの妹「はい?」
    ?「お姉ちゃん」
    増山ひとみさんの妹「誰ですか?」
    ?「お姉ちゃんだよ。」
    増山ひとみさんの妹「どちら様ですか?」
    ?「ひとみです。」
    増山ひとみさんの妹「は?」
    ?「・・・・。」(電話を切る)

    (引用:生死無情事件史)

    尚増山さんの行方も、謎の電話の相手についても分かっていません。

    西安義行さん行方不明事件

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    1987年3月15日、西安義行さんは友人とドライブに行き、帰宅後その友人に電話を掛けた後に行方が分からなくなりました。ドライブに行った友人曰く変わった様子はなかったとの事です。

    同年5月、自宅に「僕、学校の横」と男性の声で電話が掛かり、電話を受けた母親が「義行やろ?」と尋ねたところ、電話は切れてしまいました。

    また93年3月頃、今度は女の子の声で電話が掛かり「歌うから聞いて」と告げ、ひな祭りの歌を歌いました。相手の女の子は義行さんの子供だと思い、母親が問いかけるも電話は切れました。

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    この他義行さんの結婚相手の近所の者を名乗る2人組の男性が、義行さん宅のある区長の家を訪れるなど不可解な点が目立ちます。尚義行さんは今も見つかっておらず、特定失踪者の可能性があります。

    ゆきちゃんの行方は?真実は依然闇の中

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    怪文書の内容も、怪文書が送られた目的も、そしてゆきちゃんの行方も今もなお分かっていません。また事件を風化させてはいけないと言う思いを、ネット上で目にする事ができます。

    事件自体は既に時効が成立していますが、真相の解明を願う声とゆきちゃんがどこかで元気に過ごしていて欲しいと言う声は多数あります。

    真相解明とゆきちゃんが元気にしている事を祈ると共に、二度とゆきちゃんの事件のような悲しい事件が起きない事を願い記事を締めさせていただきます。

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