信じるか信じないかはあなた次第
(漫画)ラブホ清掃員になるとどうなるのか。仕事の裏側を漫画にしてみた(マンガで分かる)
ラブホテルの舞台裏――利用客が帰ったあとの清掃員の“密かなお楽しみ”とは…
パートナーと心ゆくまで2人っきりの時間を楽しむことができるラブホテル。ほとんどのホテルでは入り口の自動ドアが開いた瞬間から外に出るまで、誰にも会わずに過ごすことができる。 フロントは無人、チェックアウトも室内でできる場所が増えた。ホテル内ではスタッフを見かけることはほとんどない。それでいて館内は常に清潔で、空いた客室はどんどん掃除されていく。場所によっては思い切り清掃員のおばさんとすれ違うこともあるが、なんだかロボットが自動でホテルを回しているように思ってしまうこともある。
満室で大盛況な土曜の夜でも、清掃員の気配を感じることのないラブホテル。その裏側では一体どのようなことが起きているのだろうか? 実際にラブホテルの清掃員としてアルバイトをしていた経験があるという男性・松田さん(仮名・20代)に当時の出来事を赤裸々に語ってもらった。 ラブホテルという淫靡な空間を謳歌しているのはなにもお客だけじゃなかった!?
元清掃員が語るラブホテルの舞台裏
松田さんがラブホテルで働いていたのは大学3年生の時。どこにでもあるような田舎の少しさびれたラブホテルだったそうだ。約20ある部屋に対し、清掃員は6人ほど。中年男性もいたが、従業員のほとんどが40代のパート・主婦だったそうだ。 「客室の清掃は2人1組でやるんですよ。まず部屋に入ったら1人がトイレ・風呂掃除をして、もう1人が部屋の掃除をします。そのあと2人で一緒にベッドメイキングをするんです。外に音が漏れてはマズいし、お客さんが間違って入ることも考えられるので、原則として部屋のカギは閉めることになっていました。清掃員も密室で2人きりなんですよ」
40代の主婦というと人によって見た目の年齢や容姿のレベルは大きく変わるが、ラブホテルの客室に主婦と2人。しかも一緒にベッドメイキングとはなんだかちょっとエロい。 「主婦たちもおばさん同士で部屋に入るよりは、若いボクと入りたかったみたいです。なので、ペアを決めるときはみんなでボクの取り合いでした(笑)。おじさんたちは人気なかったですねえ」 たまにすれ違う清掃員のおばさんは化粧っ気がまるでない気がする(汗をかく仕事だから?)。しかし、そういう人でもやっぱり若い男が好きなのだ!
電動マッサージ機で主婦といちゃつくことも
ラブホテルの清掃員といえば、やはり聞きたくなるのは「変わった客の話」。
そういった場面に出くわした時、ペアの主婦とはどういった空気になるのだろうか。
「よく聞くような変態カップルはいなかったですけど、ティッシュをバカみたいに使っていた部屋はありました。
2箱とかそういうレベルで。主婦と一緒に片付けたんですが、『こんなにいっぱい。何回したんだろうねえ』って言っていましたね。
部屋の状況次第で、エロい話になることは多いです」客室に備え付けてある電動マッサージ機(※電マ)は使った形跡がある場合、アルコールで消毒する。
その際、松田さんは必ずと言っていいほど、主婦の肩にマッサージ機を当て、疲れを癒してあげていたそうだ。
「本来の使い方ですよね。『ちょっとやだ~』って恥ずかしがっていましたけど、まんざらでもない様子でしたよ。
さすがにそれ以上先のことはしたことないですけどね。
主婦も『これは肩をマッサージしてもらっているだけ』と自分に言い聞かせて、エッチな雰囲気を楽しんでいるように見えました」
主婦と吊り橋理論で興奮
冒頭でも述べたように、ホテル内では清掃員を目にすることはほとんどない。松田さんが働いていたホテルでは、「客と鉢合わせてはいけない」というルールがあったそうだ。 「どのラブホテルでも同じだとは思いますけど、そこはかなり気を付けるところですよ。清掃が終わって客室から出るときは、少しドアを開けて誰もいないか確認します。バックヤードにはモニターがあるので、それを見ながら廊下に客がいないか確認して客室に向かいます」 利用者である私たちが気付いていないだけで、清掃員は色んなところから客を見ているという。部屋に入る前の鼻の下を伸ばした顔も、部屋を出た後の抜け殻のような顔も全部見られているのかもしれない。 「廊下にいるときにお客さんが来てしまった場合は、近くの空いている客室に急いで逃げ込むんです。客が部屋に入っていくまで2人でじっとしているんですが、その時間はかなり興奮しますよ。吊り橋理論ってやつですか、主婦もドキドキしていたはずです」
清掃員もラブホテルを楽しんでいた!?
都心にも郊外にもラブホテルはいくらでもある。しかし、ラブホテルの清掃員という仕事は身近ではあるが、なかなかやらない仕事の1つでもある。松田さんにバイトを始めた理由を尋ねてみた。 「ただエロいことが好きなだけですよ。エロいところにいればエロい体験ができると思ったんです」 結局、お相手は「ラブホの掃除のおばちゃん」ってところは気になるが、「エロい、エロい……」と鼻息荒く語る松田さんにとっては、天職だったことは間違いなさそう。ラブホテルでは利用者はもちろんのこと、清掃員もそれなりに楽しんでいるようだ。<取材・文/國友公司、撮影/藤田源五郎>