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【実写あり】ヤバすぎるマジックの大失敗を漫画にしてみた【引田天功/水中脱出ショージェネスタ/マジシャンセロ】

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手品中に亡くなったマジシャン7人(イリュージョン)

脱出ショーや弾丸受け止めなど大掛かりなショーには危険がつきものだ。今回はこれら危険術の最中、命を落としたマジシャンの事例をご紹介していこう。

1.拘束衣を着て、迫り来る車から逃げる。チャールズ・ローウェン

南アフリカのマジシャンであり、縄抜け曲芸師でもあったチャールズ・ローウェンは、体の自由を奪う拘束衣を着用し、短時間で解いて脱出してみせたり、割れたガラスの上をジャンプする芸を得意としていた。

だがチャールズは1930年に、その得意とするパフォーマンスで命を落とした。それは拘束衣を着た脱出芸であった。彼めがけて向かってくる車と衝突する前に、拘束衣をほどき脱出してみせるプランだった。

 

【チャールズ・ローエンのパフォーマンス再演動画】

 

車は、チャールズと180m離れた場所からスタートした。発車後、車の最高時速は75kmに達していた。衝突までの時間は10~15秒である。彼にとって、この時間は短すぎた。

彼は時間どおりに脱出できず、車にひかれた。後もう少しで足が切断されるところだった。そしてこの事故で、彼はまもなく息を引き取った。

2.弾丸受け止め術。マダム・デリンクシー

(via Tribun Travel)

弾丸受け止め術は、自身に向けて発砲された弾丸を歯などで受け止めてみせるパフォーマンスである。だがこの奇術はほとんどの場合、銃弾を撃ったように見せかけているだけだ。現実的に考えれば、人間の身体能力で殺傷能力のある拳銃から放たれた弾丸を受け止めることは不可能。

実際には、マジシャンは弾丸を入れたようなふりをして、空砲などにすり替え、標的に銃弾が直撃しないよう工夫している。そのため標的となる人物は、観客をだますため、撃たれる前から口の中に銃弾を上手く隠しておかなければならない。

このようなトリックなら、死亡事故が起きることはありえないと思われるだろう。だがこれまでに、少なくとも15人がこの弾丸受け止めのパフォーマンス中に亡くなっている。

その中でも最も有名な死亡事故は、ポーランド人マジシャンとその妻、マダム・デリンスキーのケースである。1820年にドイツで行われたその奇術は、マダムが6人の発射部隊から同時に6発の銃撃を受け止めてみせるものだった。

発射部隊はいづれも空砲を入れて、マダムには一発も銃弾を当てる予定はなかった。だが1人の兵士が実弾を抜き忘れていたのである。その一発が彼女の腹部へと着弾し、彼女は2日後に死亡することとなった。

3.カミソリ飲み込みの手品で失敗。ビビアン・ヘンスリー

(via IDN Times)

歯科医であり、アマチュアの手品師であったビビアン・ヘンスリー(43歳)は、”さびたカミソリの刃を飲み込む”手品を家族に披露していた。もちろん彼は本来、その刃を飲み込むはずはなかった。飲み込むふりをしてコートのそでに隠すのが、この手品のトリックだったからだ。

だが彼はその手品をしているときに、間違ってカミソリが口に入り、飲み込んでしまったのだ。彼の妻は、すぐに彼を病院へ連れて行ったが、医者はそのカミソリを除去することができず、彼は4日後に亡くなった。

4.巨大ミルク缶からの脱出。ジェネスタ

(via Christian Wedoy)

アメリカのマジシャンであったジェネスタは、水中脱出ショーで知られる人物であった。彼は人が入れるほどのミルク缶に、水をあふれるほど注ぎ、手錠をしてその中に入った。そしてそのミルク缶はフタをされ、6つの南京錠で施錠。そこから彼の脱出劇が始まった。

 

【ジェネスタが行ったショーの再演動画】

 

このパフォーマンスでは通常、ある角度で手錠をぶつけると簡単に開錠され、またフタは内側から一押しするだけで簡単に開けられるようになっている。

だがジェネスタがこのショーを行ったとき、ミルク缶に不具合が起きていたことを彼は気づいていなかった。ミルク缶の運搬時に出来たとされるへこみが、トリックの邪魔をしたのだ。彼はこのへこみが原因で、内部で動きがとれなくなり、脱出できずに溺れ死んだ。

5.湖に飛び込み、手錠を外して脱出。ジェフ・フーパー

(via Pixabay)

1984年7月、23歳のマジシャンであったジェフは、夕方に行われるショーに向けて脱出トリックのリハーサルを行っていた。その脱出ショーとは、手錠をつけて湖に沈んだ後、それを解いて水面に上がってくることだった。

彼はそのリハーサルのため、ウィオナ湖に自ら手錠をかけて飛び込んだ。そして岸から90mほど進んだ後、そこで手錠を解いてみせた。このリハーサルは上手くいったかに見えた。

だが彼が水面に上がってきたところで、強風が吹いて荒波となった。彼は助手に助けを求めた。その後レスキュー隊が救出に向かったが、あまりの波の高さで、彼に近づくことさえできなかった。この荒波は、彼を1.6mの水深で溺れ死にさせた。

6.世界最長の生き埋めに挑戦したジャナカ・バスナヤケ

(via 24sata)

2012年、スリランカのマジシャンであったジャナカは、生き埋めの最長記録を打ち立てようとした。彼は3mの穴を掘ってその中に入り、友達に土をかぶせてもらって記録に挑戦した。

生き埋めから7時間半後、ジャナカはその友達によって掘り起こされた。しかし彼は窒息により、まったく息をしていなかった。その場で心肺蘇生が行われ、すぐに病院へ運ばれたが、数時間後に死亡が確認された。

彼の母親によれば、子供のころから映画の影響を受けて、このような奇行を楽しんでいたという。彼は以前にも自分自身を生き埋めにしており、2回行ってそれぞれ2.5時間と6時間をクリアしていたそうだ。だがそもそも、生き埋めの正式な世界記録は存在していない。

7.棺桶に入って生き埋め脱出パフォーマンス。ヨセフ.W.バラス

 

【約2mの深さに埋められた】

 

(via Bizarrepedia)

先に紹介したジャナカの生き埋めよりも、ずっと難易度の高い脱出を試みたのがマジシャンのヨセフだ。このイリュージョンの全ては、アメリカのテレビで放映されている。

彼は自ら手錠をかけ、プラスチック製の棺桶に入った。その棺桶は地下2mに配置され、7トン分のセメントと泥で埋め立てられた。これはアフリカゾウ2頭分くらいの重さになる。

そこから脱出ショーが始まる予定だった。だが、これだけの重さにプラスチック製の棺桶が耐えられるはずがなかった。セメントを入れてからまもなく、棺桶が崩壊し、彼は押しつぶされて亡くなった。

 

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