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【大阪西成区】焼き芋の屋台で覚せい剤が買える日本唯一の街(マンガで分かる)【西成の闇】@アシワダの避難所

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【大阪西成区】焼き芋の屋台で覚せい剤が買える日本唯一の街(マンガで分かる)【西成の闇】@アシワダの避難所

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「“シャブと注射器”が焼き芋の屋台で売られていた」24時間覚醒剤が買えた街・西成“元売人の告白”

“人が最後に流れ着く街”と称される大阪・西成で暮らす人々は、普段どんな生活をしているのか――。西成の街を徹底取材し、労務者に仕事を斡旋する手配師、非合法薬物を売りさばいた元売人、簡易宿泊所“ドヤ”の管理人、元ヤクザの組長、さらには元シャブ中の男性までインタビューしたフリーライター・花田庚彦氏の著書『西成で生きる この街に生きる14人の素顔』(彩図社)が版を重ねている。

ついに辿り着いた“西成の裏事情”――元売人・太田氏

 24時間覚醒剤が買える街として悪評が高かった大阪・西成。

 太子の交差点や線路脇、コインロッカー前などにいつも売り子は立っていた。筆者の知る限り最盛期には30~40人以上は立っていただろう。それら売り子は立つだけでなく、一時期はあるドヤを根城に売買を行っていた。

 そのドヤは名前も経営者も変わっているが、かつては全てのフロアに覚醒剤関係者が部屋を借りて売買をしていた。そこは抗争をしている相手組織が売買していても見逃されていたような地域である。“覚醒剤に代紋は無し”という言葉がある通り、覚醒剤のシノギは抗争中も平然と敵対組織と行われていたのが西成だ。

 

筆者は西成の裏事情に詳しい太田氏という30代後半の人間を紹介してもらい、西成の裏事情を詳しく聞いた。太田氏は裏事情に詳しいが、今はそれらで培った人脈を生かしてまともな仕事をしているという。

 彼が語ったその中には、今まで語られなかった驚愕の事実もあったのだ。

西成のシャブ事情「0・5グラムで1万くらい」

――西成のシャブ事情を詳しく教えてください。

「ぼく、そんなに関わりないんですけど、売買の噂はチラホラは聞きますね」

 知り合いの紹介で会った太田氏だが、初めて会う筆者に警戒をしているのが分かる。それは当たり前であろう。

――いまも24時間立っていますか?

「いまは売り子をする番もいないので24時間は立ってないですね」

 

――今、1グラムいくらですか?

「値段的なことで言うたら、グラムでは誰もさむがって(逮捕されるのを恐れて)買いに走らんからね。今は捕まったら罪重いやろ。だからまとめて買う人間はホンマに少ないんですわ。ぼくが聞くのはハーフ、つまり0・5グラムで1万くらい取ってるのとちゃいますか」

 警察に逮捕された場合、末端価格でグラム6万円くらいで計算されるが、西成の裏事情ではハーフで1万円、つまり1グラムで買ったら倍の2万円であり、危険性は高まるがその分利幅も大きい。

 あくまで警察発表の額ではあるが、ここには大きな開きがある。

――ハーフで1万円くらいですか?

「そうやね、それ以上出したら誰も買わへんしな。ここらじゃ」

末端の客はワンパケを1万円で買う。ワンパケは通常0・2から0・3グラム入っている。

 1回分の量は耳かき分くらいと言われるが、それは初心者の場合で、通常はワンパケで3、4回分にしか過ぎない。

 たったそれだけの快楽に覚醒剤常用者は1万円という対価を支払う。

――安いですね。

「ぼくが知る限り、日にもよりますが高いとこでも1万2000円くらいですね。仕入れ先が捕まって卸元が変わったり、ホンマにシャブが少ない日もあるやないですか。そんなときは1万2000円でも飛びつくように買うんとちゃいますか」

 覚醒剤で有名な組織が抗争していても覚醒剤が無くなることはなかった。抗争中でも相手組織に覚醒剤を売ることが当たり前の世界である。

 覚醒剤の法令で麻薬特例法が成立し、覚醒剤のシノギは完全に地下に潜った。西成でもそれは例外ではない。

――関東では覚醒剤は高いですが、なんで西成では相場がそんなに下がったんですか? 商品がだぶついてるんですか?

「客がそんなにさむがって来ないんですわ。昔の西成は関西から集まって競うように買っていたけど、今は時代が変わって、ホンマにさむい」

 覚醒剤に関して一時期西成は治外法権とまで言われていた。ワンパケを売るほかに、1発覚醒剤を打つ商売まで成り立っていた。

 1発売って2、3000円だったが、それをキメて仕事に行く西成の労働者も多く存在していた。

 飯を食わなくても覚醒剤は欠かせない人間は多くいたのだ。

――関東だとワンパケ0・3グラムですが、ここらへんは0・2グラムが普通ですか?

「知っている人がやっているとこは、基本ちっちゃいパケで、0・2グラムくらいが多いですね。元々西成はそんなもんとちゃいますかね。ぼくが知っている限り0・2グラムですわ」

値上げがきついときは「注射器で利益」

――警察は末端価格でグラム6万から6万5000円で計算していると言われていますが。

「ホンマにそんな値段で買うてる人間がいたら笑いますわ。僕の知っているとこやったらハーフでもキー(注射器)で2本くらいつきますね」

 覚醒剤は盆と正月は値段が変わる。それはいつの時代でも変わらない。

 覚醒剤の値上げがきついときは注射器で利益を得る方法が当たり前の世界だ。1本100円くらいの単価で業者販売されている注射器が、10倍以上の値段を付けられるときがある。

 本来は医療関係者しか手に入らない注射器がなぜ市中に出回るのか。

 その内訳は質の悪い中国製の注射器と、医療関係者からの横流しだと言われている。タチの悪い薬局が一般に売っている例もあったが、それらはすぐに警察の目に留まり、店の目の前で職質などをして、覚醒剤を使うであろうと思われる客を摘発していた。

 別に注射器を持っているだけでは罪には問われないが、それを使用する目的が違法行為に繋がっていることが多く、注射器を買い求める客の尿検査をしたら陽性反応が出て逮捕されるというケースも多い。

 

見慣れない「焼き芋の屋台」の正体とは?

――さっき客がさむがってると言っていましたが、先日売り子が立っていたのを見掛けましたが。

「少し前、ほんの数日前までは売り子は立っていましたね。一時期はホンマにいなかったんやけど、段々立つようになりましたね。だけど卸元からキツイお達しが出て、いまは立っていたらさらわれるんとちゃいますか。

 だから電話で商売している人間が多いんとちゃいますか。ホンマに買えるのは近場だったら大国町(浪速区)とかやないですか」

 電話でのデリバリーは、筆者が知っている限り20年前から行われていた。1回売り子から覚醒剤を買うと電話番号の書いた紙を渡され、次回からは決めた場所に配達をしてもらう方法だ。

 当然デリバリー代は加算されるが、客にとっても捕まるリスクが少ないので重宝されていたのである。

――屋台でも売っていたことが話題になりましたよね。

「あぁ、一時期はそんな噂もありましたね。今は無いから言えますけど、屋台言うてもおでんとか焼き鳥とちゃいますよ」

――一体何の屋台で売っていたんですか?

「焼き芋ですわ。四角公園の前でしたわ。そこに普段は並んでないのに行列ができとるやないかい、と思って並んだんですわ。そしたら順番が来て渡されたのはシャブとキー(注射器)が入っている焼き芋の袋ですわ。みんなが早よせえ、みたいな視線でジロジロ見るからしゃぁないから高い金を文句言いながら払いましたよ。そんな出所の分からないシャブは人にくれちゃいましたわ」

 世間で少し前に噂になりネットニュースにもなっていた屋台の正体は、おでんや焼き鳥ではなく焼き芋であった。

なぜ街に「覚醒剤を売るな」というポスターが?

――いま、西成を歩くと“覚醒剤を売るな”とかのポスターが貼ってありますよね。

「あれはポーズですわ。居酒屋とか駐車場で売るな書いてますやろ、実際そんなとこで売ってませんって」

――昔、通天閣の下に売り子というか売人がいましたよね?

「えーはいはい。でも今は通天閣も観光地になってるから。大国町(浪速区)か西成の、名前は言えへんけど、目立たない場所とか。でもそこの売り子は立っているだけで、電話してシャブを持っている人間に繋げてというシステムやね。シャブを持っている人間は車で動き回っているから」

 シャブが欲しい欲求に駆られた人間はすぐに欲しがる。

 時間が掛かったら客は他所に逃げてしまう。しかし、売り子が少ない現状では客は多少の時間を待つことを強いられるのだ。

――売り子の儲けはどのくらいですか?

「3000円くらいやないですか」

 太田氏は口を濁したが、昔からこの地域の覚醒剤の売り子の取り分は、そんなものだったはずである。

 覚醒剤の売り子が商売できる期間は最長で6カ月と言われている。しかし、6カ月でも十分儲けられる時代があった。身体を掛けても十分満足できる額を残せる時代があったのだ。

 

――昔は西成の街から出なければ安心だったじゃないですか。いまは逆ですか。

「そうですね。警察のほうも目が肥えとるから。他府県ナンバーでグルグル回っていたら一発で職質を喰らうし、シャブを引いた時点で捕まりますわ。だからホンマに西成の中では買う手配はできますが、簡単に手に入らないんとちゃいますかね。ホンマにここで覚醒剤を欲しかったら売り子が泊まっているドヤを見つけるのが早いんとちゃいますか。彼らのドヤは手入れが入るまで変わらへんから」

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