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- 【アルツハイマー】TVでは絶対に放送されないサラダ油の危険性と認知症の正体を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
- 認知症患者、OECD加盟国の中で日本が最多
- 日本の認知症に対する取り組み
- 日本の認知症問題はこれからどうなる?
【アルツハイマー】TVでは絶対に放送されないサラダ油の危険性と認知症の正体を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
先進国において認知症患者の割合が最も多いのは日本!認知症が”発症しやすい国”の特徴とは
高齢となるにしたがって発症リスクが高まると言われている認知症。日本国内の認知症患者割合は、世界と比べてどれくらい高いと思いますか?OECD(経済協力開発機構)によると、日本の有病率(病気を持っている人の割合)は先進国35ヵ国中2.33%でもっとも高い数値を示しているのです。
認知症患者、OECD加盟国の中で日本が最多
日本と他の先進国、認知症事情どう違う?
日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多となりました。これは2位のイタリア3位のドイツと比べても高い値であり、OECDの平均である1.48%と比べてると大きな乖離がみられます。超高齢化社会で平均寿命が伸び、長生きするにしたがって認知症を発症する人の数が増えているという認識はやはり正しいようです。
出典:経済協力開発機構 更新そんな日本の認知症事情ですが、認知症とはそもそもどんな病気だったのでしょうか。まず、認知症は”状態”のことであり、特に認識力や記憶力、判断力といった社会生活に欠かせない能力が衰え、生活に支障をきたす状態を指します。厚生労働省の調査では、2015年の時点で525万人の認知症患者がいると判明しているようです。
認知症で最も発症率が多いのは「アルツハイマー病」と呼ばれる、脳の病気によって引き起こされるもの。これが全体の約6割を占めており、その影響を受けて脳の神経細胞の減少や、海馬という記憶に関係する場所が萎縮。こうした脳の変化が起きることで、記憶障害が発生します。それに加えて人物や場所、時間といったものの認識ができなくなり、身体的にも機能低下して体が不自由になる場合もあるのです。
認知症にかかりやすい国とかかりにくい国
ところで、順位付けがされている以上、認知症にかかりやすい国とかかりにくい国があるわけですが、それぞれの特徴とはどういったものなのでしょうか?まずはイギリスですが、公衆衛生学専門誌に掲載された研究によると、「清潔で所得が高い国の都市部ではアルツハイマー病の発症率が高い」ということがわかったそうです。
これには微生物がいないため免疫が衰えてしまい、免疫に重要な「T細胞(Treg細胞)」ができなくなるといった原因が考えられるようで、実際、T細胞が欠けた状態はアルツハイマー病患者の脳でよくみられる炎症反応との関連性が報告がされています。
また、世界アルツハイマーレポートによると、認知症が少ない国はフランスとインド、西アフリカ地域となりました。これには食生活が関連しているとみられ、フランスでは赤ワインがよく飲まれるためポリフェノールが認知症を抑制。またインドの主食となるカレーにはターメリックが多く含まれ、そのターメリック中には抗酸化物質が含まれていることが影響していると考えられています。
日本の認知症に対する取り組み
新オレンジプランによる理解促進
では日本はどのようにして認知症に対しての取り組みを行っているのでしょうか。日本の認知症患者は予備軍も含めると約800万人となっており、早期の対策が求められていました。
なので、その対策の一環として厚生労働省は「新オレンジプラン」を策定して認知症患者の人権と意思を大切にし、住み慣れた地域で暮らしていける社会の実現を目指していくよう努力しているのです。
認知症への理解を深めて適切な医療と介護を提供し、本人や家族の視点を大切にしていくことを中心とした7つの目標が、新オレンジプランの主軸となっています。もちろんこれは行政の力だけではできませんので、市民や組織体がそれぞれ役割を果たしていかなければなりません。
2020年を目標に、認知症カフェや集いの場を作って自治体や地域包括支援センターといった公的機関から地域住民へと情報発信していくことも計画されています。認知症患者、その家族も孤独にならないよう、地域で受け入れていく方向性です。
認知症ドライバーへの対策
高齢者が増加したことで、今や認知症は社会問題にもなりつつあり、特に認知症ドライバーが警戒されています。認知症ドライバーによる痛ましい事故の多発を受けて改正道路交通法が2017年3月に施行され、75歳以上のドライバーは認知症機能検査を受けなければなりません。
出典:警視庁 更新日本の事故による死者数は人口10万人に対して減っていますが、その一方で高齢ドライバーが起こす事故数は増加傾向にあります。もちろんこれらが全て認知症ドライバーによるものではありませんが、高齢ドライバーの安全性について疑問を抱くひとつの根拠となったでしょう。
そういった背景もあってか、運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは必ず認知症検査を受けることと、信号無視などの違反をしたらその時点でも検査を受けることが義務付けられました。
検査は30分程度で終わり、準備も不要なのですぐに受けることができます。日時や時間を正確に言えるか、イラストを記憶できるか、時計を描写できるかといった簡単なテストを受けますが、これだけでも点数によって判断力の低下がわかるのです。そして認知症だとわかったら、手続きが取られ運転免許が停止もしくは取り消しになります。
最近では高齢者の運転免許を代理人が返納できるといった制度も登場し、日本では道路交通法も改正され、増え続ける認知症患者への対策をとるようにしているのです。
日本の認知症問題はこれからどうなる?
日本の認知症患者の数について
出典:厚生労働省 更新2016年に公表された内閣府の「高齢社会白書」によると超高齢社会の進行とともに認知症患者は増え続け、2020年の時点で約600万人となることが予想されています。
さらに、有病率が上昇してしまう場合にはハイペースで認知症患者が増え、2025年には730万人、2030年には830万人になり、2050年には1,000万人を超えてしまうと言われています。
そして、日本人は平均寿命が大幅に伸びている一方で、健康寿命はあまり伸びていません。平均寿命のみ伸びていくということは、高齢になった場合、病を抱えて生活する時間が増えるということです。
以上の事実から、今後も認知症患者の数は確実に増え続けることでしょう。認知症予備軍も含めるとさらにその数は増えていくことが予想され、対策が重要です。日々の健康的な生活に気をつけるとか、抗酸化作用のある食べ物を食べるとか、運動するといったことが考えられます。
認知症への対策は?
ではそんな認知症ですが、どのような対策が考えられるのでしょうか。実は認知症の原因は今もよくわかっておらず、あるとすれば認知症になりづらい方法です。それはまず食生活や運動習慣で、バランスよく栄養を摂取し、定期的に運動し健康的な生活を送ることが大切とされます。
また行動として人とよくコミュニケーションを取り、文章の読み書きやゲーム、博物館といった知的な習慣を心がけると行ったことも大切です。そして意外と見落とされがちなのが睡眠の質で、日中、30分以内の昼寝をすることや朝起きたら太陽光を浴びるといった習慣も認知症予防に効果があると言われています。
また、今iPS細胞に認知症予防の可能性があるのではないかと期待がされています。すでにノーベル賞を受賞した山中教授が率いる京都大学で研究が始まっており、アルツハイマー病をはじめとした認知症がなぜ起こるのかの解明や、iPS細胞を利用した解析、そして薬の研究開発が進められつつあるのです。
今回は日本の認知症患者数が、OECD加盟国のうちでもっとも多いことを学びました。認知症はこれからも対策の重要度が増してくる病気です。予防については、今一度しっかりと見直す時期が来ているのかもしれませんね。
毎日の「サラダ油」が認知症を進行させる!
私は脳科学専門医として、金沢大学大学院医学系研究科で脳の神経細胞に関する基礎研究を行っています。それと併せて、金沢大学附属病院や市中病院などで、脳の病気に苦しむ患者さんの診療も行っています。
40年ほど臨床医を続けてきて、ここ数年、実感していることがあります。それは、症状が完成した認知症の患者さんだけではなく、その予備軍がものすごい勢いで増加しているということです。
なお、本記事でいう「認知症」とは、世界的に最も患者数が多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)を念頭に置き、それを中心に述べていくことをご承知おきください。
アルツハイマー病の「真犯人」とは?
アルツハイマー病の原因としては、ここ半世紀近くもの間、脳内に蓄積する「アミロイドβ」という物質の関与が強く疑われていました。「タンパク質のゴミ」であるアミロイドβが脳内に蓄積し、老人斑(アミロイド斑)として沈着し、やがて神経細胞が死滅していくという「アミロイド仮説」が有力視されてきたのです。
しかし、10年ほど前から、アルツハイマー病の研究者の間では、「アミロイドβ犯人説」に疑いの声が高まってきました。
では、アルツハイマー病の根本原因とは、実際のところ、何なのでしょう? 私は、「ヒドロキシノネナール」という毒性物質こそが、アルツハイマー病の原因物質であるという新説を立てています。
ヒドロキシノネナールと聞いても、みなさん、ピンとこないかもしれません。ヒドロキシノネナールの「ナール」というのは、「アルデヒド」の別名で、実は両者は同じものです。
「アセトアルデヒド」という言葉を聞いたことはありませんか? これは二日酔いの原因物質です。アセトアルデヒドであれば24時間以内に分解されて体外に排出されるので、さほど問題はありません。しかし、ヒドロキシノネナールは体内に残り、少しずつ蓄積されていく非常に厄介な代物なのです。
認知症患者の脳では神経細胞が死んでいる
ヒドロキシノネナールは大事なキーワードです。覚えづらいので正確に暗記しなくても、「ヒドロちゃん」とでも呼んで記憶にとどめておいてください。
ヒドロちゃんは端的にいえば「毒」です。サラダ油の主成分であるリノール酸がセ氏200度前後に加熱されると、ヒドロちゃんは急激に増えます。
これが体内に入ると、まるでドミノ倒しのように細胞膜のリン脂質を酸化し、ついには、神経細胞だけではなくあらゆる臓器の細胞を死に追いやります。
そうなると、脳の神経細胞は死んでしまい、最終的には「海馬」という「記憶の指令センター」が萎縮してしまいます。
海馬の萎縮は、認知症の大きな特徴です。認知症の人の脳をMRIやCT検査(断面像として描写)で調べると、脳自体が萎縮していなくても、海馬は必ず小さくなって隙間が空いているのを確認することができます。
つまり、サラダ油を取るという行為が、体内(特に脳内)にヒドロちゃんを蓄積させ、熱ショックタンパク質70(脳の神経細胞の生存に必須のタンパク質)を酸化損傷させます。その結果、神経細胞が死滅し、海馬が萎縮するという悪循環につながってしまうのです。
そこで、私が診療において、患者さんたちに強くお勧めしているのが、「脱・サラダ油」生活です。
具体的には、家にあるサラダ油は捨て去り、原材料ラベルにサラダ油を原料とする「植物油脂」「食用植物油」などと書かれている市販品は口にしない生活です。サラダ油のみならず、それを原料に作られたマヨネーズやマーガリン、ドレッシングなども口にしないことです。
みなさん、「そんなの簡単!」と思うかもしれませんね。でも、いざ実践しようとすると、意外に難しいことに気づくはずです。
試しに、スーパーやコンビニで、惣菜や加工食品、スナック菓子やデザートなどを手に取ってみてください。
パッケージの裏の原材料表示を見てみましょう。かなりの確率で「植物油脂」「食用植物油脂」という表記を目にするはずです。これらはサラダ油でできています。
意識して観察してみると、サラダ油を使った加工食品があまりにも多いので、きっとびっくりするでしょう。
加工食品に多い、隠れ「サラダ油」に要注意!
問題なのは「植物油脂」「食用植物油脂」「ショートニング」など、加工食品やスナック菓子などに紛れ込んでいるサラダ油です。
たとえば、コンビニやスーパーに並ぶパン、ポテトチップス、それに天ぷら、フライ、カツ、串揚げなどの惣菜……。また、冬にコンビニでおでんでも買うとしたら、がんもどき、さつま揚げはサラダ油で揚げられています。
では、自炊して家でカレーでも作ろうと思えば、市販のルウにはしっかり「植物油脂」が含まれています。カレールウの原材料表示を見ると、だいたい最初に書かれているのが「植物油脂」「食用植物油脂」です(原材料の成分は、通常、多い順に表記されています)。マヨネーズも同様に、原材料に「食用植物油脂」「菜種油」などとあります。
インスタントラーメン、カップ麺も「ノンフライ麺」を除けば、サラダ油で揚げられています。
ほかにも、スーパーやコンビニで売られているケーキ、プリン、シュークリームなどには、高価なバターの代わりに、「植物油脂」がよく使われていますし、食パンや菓子パン、デニッシュ類の多くは生地を練りこむときにマーガリンが練りこまれています。また、クッキー、ビスケット、パイには、さくさくとした食感を出すためにショートニングが使用されています。
デザートやパン類、デニッシュ類、洋菓子を買うのなら、原材料表示に「バター」と記載されているものを選ぶようにしましょう。
そんな「見えないサラダ油」を避けるには、自分の口に入れるものは自分で作るという基本方針でいくのが、健康を守るために非常に大事です。手作りであればどんな油を使うのか、自分でセレクトできるからです。
脳と体にいいという理由で、私が積極的にお勧めする油は、次の5つです。
① ごま油(太白か低温焙煎)②高級米油……揚げ物か炒め物に使用③ オリーブオイル……炒め物か加熱しないでそのまま使用④ えごま油⑤亜麻仁油……酸化しやすいのでドレッシングなど生食で使用
価格は、ごま油は1㏄当たり2〜3円、米油は1㏄当たり3〜5円、オリーブオイルなら1㏄当たり10円程度、えごま油、亜麻仁油は5〜10円を目安とします。品質のよい製品は、手間と時間をかけて低温圧搾して作られるため、大量生産はまずできません。すると、価格は当然ながら高くなります。
また、使用量を考えて、酸化が進まないうちに開封後1〜2カ月以内に使いきれる分量を購入します。
30~50歳代の食生活が予防の要
認知症を恐れるなら、有効な手立ては、サラダ油をきっぱりとやめてしまうことです。もしもあなたが30代、40代で、「認知症なんて20年、30年先の遠い将来の話だし。私には関係ないね!」なんて考えているのであれば、その認識は直ちに改めてください。
認知症の代表格であるアルツハイマー病についていえば、発症は65歳以上の高齢者に多いのですが、発病は、実は20年以上も前の40代から始まっています。
仮に、45 歳で発病した場合、ゆっくりゆっくり進行し、65歳で何らかの症状が出て発症します。その後、70歳くらいで正式に認知症と診断され、確定診断された患者の場合、その余命は平均するとおよそ10年なので、だいたい80歳で死を迎えることになります。これが、最もポピュラーなアルツハイマー病の生活史となります。
つまり、発病と発症の前、30~50代をどう生きるかによって、発症の時期を遅らせることができるか、できないかが決まるのです。
では、50代になって初めて気をつけだすのではもう遅いかといえば、そんなことはありません。たとえ、50代ですでに”発病”していたとしても、”発症”を少なくとも5年は遅らせられると考えると、実際には70歳前後での発症となります。
みなさん、30代、40代は、認知症になるにはまだまだ若いとお思いですよね。でも、決して、心配しなくていいというわけではありません。確かに先のことではありますが、サラダ油にまみれた生活を続けていれば、脳内にはヒドロキシノネナールの蓄積が進む一方です。そして、真綿で首を絞めるように、神経細胞は時間をかけて1個ずつ確実に死滅していきます。
実は私は、若い世代や子どもたちにこそ、「脱・サラダ油」生活を実践してほしいと願っています。ファストフードやスナック菓子、サラダ油で調理された料理を食べ続けていると、ヒドロキシノネナールは知らず知らずのうちに、少しずつ少しずつ体内に蓄積されていきます。
むしろ、中高年よりも若い世代のほうが「サラダ油」漬けの生活にどっぷりとはまり込んでいるため、将来的に見た蓄積度合いは深刻かもしれません。
発症年齢に近い50代でも悲観する必要はなし
そして、発症年齢に近い50代の方は「発症までもう時間がない、遅かった……」と悲観することはありません。
50代でもまだ認知症の魔の手から逃げ切れる可能性は十分にあります。仮に”発病”していたとしても、”発症”するまでの年齢を遅らせ、できるだけ時間稼ぎをして、自身の健康寿命を平均寿命に少しでも近づけるように努めればいいのです。
認知症は、最初は勘違い程度の物忘れやちょっとしたうっかりミスから始まって、緩やかな長〜い下り坂を下りていきます。そして、確定診断がつく頃には、まさに1年ごとに加速して転げ落ちるような状態……「あの人、誰だっけ?」「あれ、ここはどこだっけ?」となってしまいます。だからこそ、認知症は早期発見、早期治療が大事なわけです。
そもそもは発病しないことがいちばんですが、仮に”発病”していたとしても、”発症”をいかに遅らせ、健康寿命を引き延ばせるかが重要なのです。