信じるか信じないかはあなた次第
- 【値上げするタバコ】紙タバコはNGなのに電子タバコは許される理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
- 加熱式タバコや電子タバコに関する日本呼吸器学会の見解と提言
- 新型タバコ
- 新型タバコは大丈夫?
- 新型タバコとは
- 3.健康への影響
- 4.新型タバコのデメリット
- 禁煙ファシズムとダイバーシティを求める社会の矛盾
- たばこの税負担内訳
- 担税物品間の税負担率の比較
- たばこ税額の推移
- 年間たばこ税額の内訳(2019年度)
- 国税収等の内訳(2020年度)
- 地方税収等の内訳(2019年度)
- たばこ価格は漸次上昇中
- 唯一価格監視が継続できる銘柄はピース
- IQOS用は値上げ、IQOS ILUMA用は据え置き
- glo用は値上げ、glo hyper用のケントやラッキーは据え置き
- JTはプルーム・テック用と一部プルーム・エス用を値上げ
【値上げするタバコ】紙タバコはNGなのに電子タバコは許される理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
加熱式タバコや電子タバコに関する日本呼吸器学会の見解と提言
https://www.jrs.or.jp/information/file/hikanetsu_kenkai_kaitei.pdf
新型タバコ
新型タバコは大丈夫?
健康診断で診察する際、喫煙者の方には禁煙の意思の有無をお尋ねするようにしています。最近よく耳にする返答は「アイコスに変えましたので大丈夫です。」というものです。このアイコス(IQOS。以下アイコスと表記)という商品、世界的禁煙ブームに危機感を覚えた某たばこメーカーが新戦略として送り出した新型タバコのひとつですが、残念ながらその中身はそれなりの工夫こそ施してあるものの「大丈夫です」とはあまり言えない代物のようです。
新型タバコとは
そもそも新型タバコと言われるものは大きく分けて「電子タバコ」と「加熱式タバコ」の二つに分かれます。アイコスはその「加熱式タバコ」に該当しますが、深夜の某バラエティ番組で紹介されたのをきっかけに急速に広まったのが実情だそうです。シェアの点で他社のGlo(グロー)、Ploom™TECH(プルーム・テック)に大きく水をあけ、世界的に見ても日本におけるアイコスのシェアは95%といいますから大変な人気沸騰ぶりと言えます。
①健康への悪影響が少ない、②臭い煙が出ないので周りに迷惑を掛けない、などが受けてる要因のようですが、実際のところどうなのでしょうか?
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新型タバコ(加熱式・電子)がもたらす健康被害
「禁煙しました!」という人の話を聞いてみると、実は従来の紙巻タバコから新型タバコに切り替えただけで、喫煙の習慣は続いていることがよくあります。
新型タバコには「加熱式タバコ」と「電子タバコ」の2種類があります。これらの製品は、紙巻タバコとは何が違うのでしょうか。
3.健康への影響
加熱式タバコや電子タバコは、紙巻タバコと比べて健康への影響に差はあるのでしょうか。
3-1.加熱式タバコの健康への影響
加熱式たばこの中身は、紙巻タバコと同じタバコの葉ですから、やはりニコチンをはじめとした有害成分が含まれています。ニコチンは、血液の流れを悪くしたり、脳の発達に影響を与える物質で、強い依存性があります。加熱式タバコの中には、紙巻タバコより有害性成分が少ないとうたっている製品もありますが、仮に有害性成分が少ないとしても、健康へのリスクが少なくなる、という意味ではありません。
加熱式タバコを吸っても煙は出ませんが、吐き出した呼気には目に見えない有害物質が含まれています。そのため、喘息や化学物質過敏症の患者さんが呼気を吸うと、有害物質に反応して体調を崩す恐れがあります。
【参考資料】『加熱式タバコや電子タバコに関する日本呼吸器学会の見解と提言』日本呼吸器学会
https://www.jrs.or.jp/information/file/hikanetsu_kenkai_kaitei.pdf
3-2.電子タバコの健康への影響
電子タバコの成分は、食品添加物としても広く使われているプロピレングリコールと植物性グリセリンなので、人体への悪影響は少ないとされています。しかし、これらの物質は、あくまで食品添加物として使用する分には安全性が高いとされているのであって、加熱して肺の奥に吸い込んだ時の安全性まで保証されているわけではありません。
アメリカでは、電子タバコによるものと疑われる肺疾患が次々と報告されています。原因はまだ明らかになっていませんが、製品に添加されているビタミンEアセテートという物質が関与している可能性が考えられています。
【参考情報】『電子たばこの注意喚起について』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000623066.pdf4.新型タバコのデメリット
新型タバコの広告を見て、「普通のタバコよりかっこいい」「おしゃれな気分が楽しめる」と思う人もいるかもしれません。しかし、その裏には見逃せないデメリットがあります。
4-1.独特のにおいが「くさい」という意見
紙巻タバコのにおいが周囲に迷惑をかけると思い、加熱式タバコに切り替えた人もいるでしょうが、製品によっては独特のにおいがあり、むしろ嫌っている人も多いようです。香りの好みには個人差がありますが、吸っている人は家庭や職場の人に嫌がられていないかどうか確認してみましょう。
4-2.バッテリーの爆発事故
電子タバコに内蔵されているバッテリーには、リチウムイオン電池が使用されています。このリチウムイオン電池が爆発する事故により、海外では死者が出ています。
4-3.乳幼児の誤飲
紙巻タバコの誤飲も大変危険ですが、たばこの葉は食べにくいので、間違って乳幼児が口にしても一度にたくさんは食べられません。
しかし、加熱式タバコのスティックやカートリッジは小さいため、うっかり口に入れると丸ごと飲み込んでしまう恐れがあります。
【参考情報】『乳幼児による加熱式たばこの誤飲に注意』国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20171116_2.pdf4-4.化学物質や違法薬物の混入
電子タバコは法律上はタバコではないので、たばこ事業法の規制を受けません。そのため、これまでタバコを扱ったことのないメーカーの製品も多数販売され、品質にばらつきがあります。
ミントやフルーツなどの香りを加えた製品もありますが、これらの香り成分に含まれている化学物質が肺の奥まで吸い込まれた時にどのような影響があるか、現時点では明らかになっていません。海外から輸入できる電子タバコの中には、日本では電子タバコへの配合が禁止されているニコチンが含まれているものがあります。また、電子タバコの中に大麻などの麻薬成分を混ぜて吸う人がいることも問題になっています。
【参考情報】『CBD(カンナビジオール)を含む電子タバコや健康食品等は大麻成分THCが含まれているおそれがあるため、ご注意ください』東京都生活文化局消費生活部 東京くらしWEB
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/20200430.html
藤井聡が語る「たばこ税の増税に見る、禁煙ファシズムと日本経済」
10月1日に、たばこ税の増税が行われた。2018年の税制改正によって、2022年10月までに紙巻たばこは3段階、加熱式たばこは5段階での増税が行われ、紙巻たばこは今回で最後の増税(加熱式たばこは2022年10月に5回目の増税)となる。
たばこの価格には、国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税という4種類の税金が含まれており、一般的な紙巻たばこの場合、税負担率は6割に達する。賛否あるたばこ税の増税や、昨今の喫煙を巡る社会情勢について、元内閣官房参与で京都大学大学院教授の藤井聡氏に聞いた。
京都大学大学院・藤井聡教授(撮影・蔦野裕)禁煙ファシズムとダイバーシティを求める社会の矛盾
――昨今の喫煙を巡る社会情勢について、どのように考えますか。
「“禁煙”ということが世の中にはずっと言われてきています。喫煙を過剰に抑圧し、禁煙を推進する、ある種の全体主義的な苦しさを感じますよね。最近の流行り言葉であるダイバーシティの視点から言って、喫煙者を過剰に排除するのは正しいことなのか、という論点があります。
まず一つ、喫煙自体は非常に長い歴史を持っています。古くは水たばこから、紙巻たばこ、加熱式たばこに至るまで、人間の生の充実に貢献する生活嗜好品として、歴史を築いてきました。この歴史的に証明されているものを、昨今の禁煙風潮で抑圧していくというのは、文化保存の観点から、恐ろしい問題があることだと感じています。健康に害があるものを全てやめるというのは、人間であることを失ってしまう、極めて非人間的なことなのですね。これはファシズム的な行いで、長い歴史の中で使われてきたものを軽々に失って良いはずがありません。
とはいえ、一方で、受動喫煙の健康上の問題もあるので、分煙を一定程度導入することに関しては適切であると思います。食事を楽しむためのレストランでは対策が必要ですし、逆にバーなど喫煙を楽しむ場所は、食事と全く違う場ですから、それこそ文化の一つとして、共有していってしかるべきではないかと僕は思います。居酒屋なども喫煙席と禁煙席という分煙が設けられてもしかるべきだと思うのですね。
健康被害を最小化しながら、社会の中でどうやって受け入れ、組み込んでいくのか。全てなくせばいいという問題でもない。ただただ健康のために、身体的健康を重視しすぎて、精神的健康を疎かにしがちではないかと思います」
たばこ税の仕組み
たばこの税負担内訳
たばこは、税負担が重い商品です。
たばこの価格には国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税の4種類もの税金が含まれています。
銘柄などによって異なりますが、例えば一般的な紙巻たばこでは、税負担率は6割にも達するなど、たばこは、わが国でも最も税負担率の重い商品のひとつとなっています。担税物品間の税負担率の比較
たばこの税負担率は担税物品の中において、最も高い水準です。
たばこ税額の推移
たばこ税は年間2兆円を上回る貴重な財源です。
年間たばこ税額の内訳(2019年度)
2019年度(決算額)では、都道府県たばこ税1,395億円、区市町村たばこ税8,539億円と、地方たばこ税として年間9,934億円もの貢献をしています。
国税収等の内訳(2020年度)
2020年度国税収等の総計(約64兆9,330億円)のうち、国たばこ税・たばこ特別税は約1.5%を占めています。
地方税収等の内訳(2019年度)
2019年度地方税収等の総計(約41兆2,115億円)のうち、地方たばこ税は約2.4%を占めています。
JT加熱式たばこ、41銘柄の10月値上げ申請…1箱あたり20~30円
日本たばこ産業(JT)は25日、10月のたばこ税増税に合わせ、加熱式たばこの一部41銘柄の値上げを財務省に申請したと発表した。加熱機「プルーム・テック」と「プルーム・テック・プラス」向け商品を中心に、1箱あたり20~30円値上げする。
プルーム・テック向け「メビウス」は570円から600円になる。加熱機「プルーム・エックス」と「プルーム・エス」向けの16銘柄は価格を据え置く。
加熱機「アイコス」を展開するフィリップ・モリス・ジャパンも今月、49銘柄で一律20円の値上げを申請した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンも検討中だ。加熱式たばこは2018年から今年まで、段階的な増税が決まっている。
過去70年あまりにわたる主要たばこの価格推移をさぐる(2022年公開版)
加熱式たばこが10月値上げ。IQOS・glo・プルームテック
10月1日の加熱式たばこに係る課税方式の見直し等に伴い、フィリップ モリス ジャパン、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン、JTが一部銘柄の値上げを発表しています。どういった銘柄がどのくらいの値上げとなるのか見てみましょう。
値上げされるのは、IQOS、glo、プルームテックといった加熱式たばこ用スティックおよびカプセルで、IQOS、プルームテックは10月1日、gloは11月1日に実施されます。ただし、各社とも値上げは一部に留めており、値上げされない銘柄もあるので、銘柄やデバイスの乗換えの機会になるかもしれません。
IQOS用は値上げ、IQOS ILUMA用は据え置き
フィリップ モリス ジャパンが展開する加熱式たばこには、IQOS(以下、旧IQOS)とIQOS ILUMAがありますが、10月に値上げされるのは、旧IQOS用の「マールボロ」ブランド、および「ヒーツ」ブランドです。マールボロは現行580円から600円に、ヒーツは現行530円から550円に値上げされます。
IQOS ILUMA用の「テリア」ブランドと「センティア」ブランドは、それぞれ580円、530円のまま、価格据え置きとなります。
glo用は値上げ、glo hyper用のケントやラッキーは据え置き
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが展開する加熱式たばこには、スティックが細いタイプのgloと、太いタイプのglo hyperがありますが、11月に値上げされるのは、glo用の「ネオ」、「ケント・ネオスティック」、glo hyper用の「ネオ」の一部、「クール・エックス・ネオ」です。ケント・ネオスティックは30円、それ以外は20円の値上げとなります。
価格据え置きとなる銘柄は、glo hyper用のケント・ネオスティックや「ラッキー・ストライク」ブランドなどです。
【更新】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの価格改定日が11月1日に決定したため、記事を更新しました。