お笑いタレントのビートたけし本紙客員編集長(74)が、TBS生番組終了後の4日深夜、乗車していた車が襲撃され、世間を驚かせた。幸い、たけしを含めてけが人はいなかった。
現行犯逮捕された男は、弟子入りを志願したが無視されたという趣旨の供述をする一方、一部では暴力団員という報道もある。
事件の真相は分からないが、最近のたけしが周囲から恨みを買っていたのは確かだという――。
4日午後11時40分ごろ、東京都港区のTBS敷地内で「車が襲われている」と110番があった。
警視庁赤坂署によると、たけしが乗った車が、つるはしを持った男に襲われた。 駆け付けた署員が千葉県の40代の無職男の身柄を確保し、刃渡り約10センチの小刀を所持していたため銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。
たけしを含めてけが人はいなかった。
男は、6月下旬にもTBS付近でたけしの車を待ち構えていたと供述。
「芸能界に入りたくて車に土下座してお願いしたが、無視された」などと話しているという。
供述通りなら、たけしへの弟子入り志願者の犯行とみられるが、その一方でNHKは「男は暴力団関係者」と報じた。
「犯人は暴力団の有力団体の執行部にいた人間ではないか、という情報が駆け巡っている。すでに脱会届を出しているようだが…」(事情通)
これが本当ならば、「芸能界に入りたくてお願いしたが、無視された」という供述は真実を語っているのか、疑問が残るところだ。ほかにもっと種類の違う大きなトラブルはなかったのか、心配になってくる。
それを証明するかのように、たけしの弟子で、元宮崎県知事のタレント・東国原英夫(63)は5日、ツイッターを更新し、「先日、『TVタックル』の収録の時、『軍団や師匠を恨んでいる輩がいる』と話したばかりだった」と、たけしやたけし軍団の周辺に不穏な動きがあったことを予感していたと明かした。
続けて「勿論、その恨んでいる輩が今回の襲撃犯人かどうかは、現時点で不明であるが。最近、社会で積年の一方的な恨みを持って犯罪に及ぶ事件(硫酸事件や殺人事件)が起こっているだけに心配である」と記した。
事件の真相はまだ分からないが、テレビ局関係者は「最近、業界内からたけしさんが恨みを買っていたのは間違いない。その発端は3年前に独立したこと」と指摘する。
たけしは2018年3月、それまで所属していたオフィス北野を退社し、新しく設立したT.Nゴンに移籍した。
「たけしさんは、後に再婚する女性や、長年担当していたマネジャーらと一緒にT.Nゴンに移ったが、支えてきた関係者が次々に辞めていった。たけしさんが、女性の言うことしか聞かなくなったのが原因と言われている」(同)
たけしと二人三脚でやってきたオフィス北野(当時)の森昌行社長など、次々とイヤな思いをして辞めていった。
「業界内にとどまらず、まるで今まで築いた関係をどんどん断ち切っていくかのようだった。こんなことをしていたら恨みを買ってしまうのではないかと周囲は心配していたのですが…」(同) “最後の砦”と言われたマネジャーも、8月に退社した。「オフィス北野時代から継続して続けてきたテレビ番組などの仕事は、ほとんどがこのマネジャーの窓口になっていた。そのマネジャーが辞めてしまい、周囲は困惑している」(同)
事件の真相はまだ闇の中だが、ここ数年、たけしの周囲に変化があったのは間違いない。