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【吉原・風俗】遊郭とは一体どんな場所だったのか漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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 【吉原・風俗】遊郭とは一体どんな場所だったのか漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ

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一晩500万円?浮気はご法度!遊郭・吉原で高級遊女と遊ぶルールが厳しい!

江戸幕府公認の遊里として発展した吉原(よしわら)。ここでスマートに遊ぶ男は「通人(つうじん)」と呼ばれました。今でも「通(つう)」という言葉がありますが、この美的感覚は吉原で育まれ、江戸特有の美意識として発展したのです。

通人が集まる吉原では、スマートに遊ばなければなりません。特に上級遊女と過ごす際は、かなり厳しいルールがありました。

3回会ってようやく枕をともには本当?

お金さえ払えば、高級遊女と一晩ともにできる……。いえいえ、吉原はそんなに甘い場所ではありません。吉原のルールを理解していないお客は蔑まれる対象だったのです。では、高級遊女とはどのような手順を踏んで遊ぶのでしょうか?

1.まずは引手茶屋(遊女と客を仲介し、酒宴の場を提供する店)へ行く。
2.遊女を指名して待つ
3.遊女が花魁道中をしてお客を迎えにくる
4.遊女の部屋に行く

これを数回繰り返し、だいたい3回目で枕をともにすることができました。残念ながら初回でふられることも……。高級遊女を指名するのは莫大なお金がかかり、豪華な料理や高価なお酒、チップなども用意しなければなりません。現代の価格に換算すると、一晩でざっと300~500万円ほどかかったのだとか!高級遊女と過ごすのは、この上なく贅沢な遊びだったのです。

ただしここまでお金がかかるのは江戸時代前期頃までのことで、時代が下るにつれてディスカウントされていきました。また「3回通って初めて枕をともに」というのは、平安時代の婚姻になぞらえたもので、単なる吉原の伝説とも言われています。

『吉原仲の町花魁道中』歌川豊国 メトロポリタン美術館蔵

事を急ぐ男はかっこ悪い!遊女と遊ぶのは「疑似結婚」

吉原に遊びに来た男たちは、何度も通ったりお酒を飲んだりせず、きっと早く床につきたかったことでしょう。しかし、事を急ぐ男はかっこ悪い。お金にも心にも余裕がある男しか、高級遊女とは遊べなかったのです。

なぜ高級遊女と床につくまで時間がかかるかというと、それは「疑似結婚」だったから。まずは見合いをし、結納、そして晴れて結婚となるのです。

『吉原遊郭娼家之図』国貞,五渡亭国貞  国立国会デジタルコレクションより

別の遊女へ通うのは許されない!

高級遊女と馴染みになることは、いわば「疑似結婚」だったとご紹介しました。2人は疑似夫婦となったので、もちろん浮気はご法度。もし別の遊女のもとへ通ったことが知れたら、詫び料の支払いが発生したり、場合によっては馴染みのもとに出禁になったりしたようです。しかし時代が下るにつれて、こうしたしきたりもすたれていきました。

吉原は、お金さえ払えば楽しめる場所ではありません。高級遊女になるためには、美貌はもちろん、和歌・漢詩・琴・茶道・書道・華道・三味線・囲碁・将棋などあらゆる教養を身に着け、厳しい修行を乗り越えなければならないのです。

そんな遊女の格をたて、男としてスマートに振舞うのが「通」な遊び方でした。

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アイキャッチ画像:『吉原五節句之内 菊月 彦多樓』豊原国周 筆 国立国会デジタルコレクションより

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