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- メルセデス・ベンツ、2022年型を最後に米国で「Aクラス」の販売終了へ [ 米国 ] [ メキシコ ] [ ドイツ ]
- 劇的に変わるラインナップ。メルセデスからクーペやワゴンが消える未来
- 欧米で展開される33種あるボディタイプのうち、生き残るのはわずか14種類のみ?
- シューティングブレークよ、さらば
- AMGから目が離せない
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メルセデス・ベンツ、2022年型を最後に米国で「Aクラス」の販売終了へ [ 米国 ] [ メキシコ ] [ ドイツ ]
・2月10日付の複数の米国メディアは、メルセデス・ベンツのディーラーへの通知によると、2022年型を .....
メルセデス・ベンツ、2022年型を最後に米国で「Aクラス」の販売終了へ - 自動車産業ポータル マークラインズ
劇的に変わるラインナップ。メルセデスからクーペやワゴンが消える未来
メルセデスが最新の長期戦略について発表を行ったのは、2022年5月のこと。その内容は、「さらなる高級路線の徹底によって収益性の向上を目指し、ポートフォリオの思い切った縮小と再編に舵を切る」というものでした。
当初、その計画の詳細について明かさなかったメルセデスですが、このたび、遂にこれから淘汰されることになるモデル、そして新たに登場する予定のモデルについて、より具体的な情報が示されることになりました。アメリカのカーメディア「CAR AND DRIVER」による記事を日本語訳でお伝えします。
欧米で展開される33種あるボディタイプのうち、生き残るのはわずか14種類のみ?
アメリカのカーメディア「CAR AND DRIVER」が、ドイツにあるウンターテュルクハイムおよびジンデルフィンゲンの両工場のトップマネージャー数名に取材を行っています。その中で、これから淘汰されると目されるワゴン、クーペ、コンバーチブルについて話をうかがいました。その結果、どうやらメルセデスの掲げる「ラグジュアリー」の新解釈が如実に影響していることが見えてきました。
「モビリティのパーソナライズ化に適した自動車開発に主眼を置きながら、ドライバーの負担軽減、快適さの追求などを新たなブランド価値の中心として再定義していこう」というのが、メルセデスの新たな方針と解釈しています。これは確かに利益は高まるかもしれません。ですが、感情を揺さぶるようなモデルの数は減っていくことになるのかもしれません。現在のメルセデスが欧米圏で展開している33種のボディタイプのうち、生き残るのはわずか14種類のみとも言われています。
「販売台数を伸ばそうというだけの場合、シンプルに言うなら『エステートカー(ワゴン)や2ドア車などは不要』となってしまいます」と切り出すのは、メルセデス・ベンツの戦略チームのある幹部です。
「サステナブルで現代的なラグジュアリーカーに求められるものを端的に言えば、『空間と時間』ということになるでしょう…。つまり、われわれにとって何が最優先事項であるかは明らかであるとも言えます。派手な見た目やヨーロッパでしか通用しないようなモデルといった、もはや先のないセグメントを追求することは困難となるでしょう」
「Cクラス」と「Eクラス」のクーペとコンバーチブルは2023年から2024年のうちに消滅することとなり、「CLEクラス」の2ドアに集約されていく予定とのこと。クーペとスタイルを共有する現行のSUVやセダンも、淘汰の対象となることが決まっています。「CLEクラス」もまた2024年をもって終了となり、その後はより洗練された「AMG GT 4ドアクーペ」に取って代わられることになります。数年以内のデビュー予定となっている「GLE」および「GLC」の新型クーペも、その世代で最後となる予定です。
シューティングブレークよ、さらば
欧州圏のワゴンおよび「シューティングブレーク」のファンには、さらなる悲報が待っています。ヨーロッパ市場の「Cクラス」ワゴンは、2028年を最後に姿を消してしまうことになります。またアメリカでは、本年度内の発表が予定されている次世代型「Eクラス」についても2030年の生産終了となることが決定しています。さらに、2025年のデビュー予定となっているMMA電動プラットフォーム採用の新型「CLA」クラスをもって、ヨーロッパにおける「シューティングブレーク」の歴史にも幕が引かれることになるのです。
しかしながら、この先には興味を惹かれずにはいられないニューモデルの登場も控えています。メルセデスAMGの新型「GTクーペ」は現行モデルの「SLロードスター」がベースで、さらに新型マイバッハもラインナップに加えられる予定とのこと。2026年には新たな4ドアクーペが登場するほか、荷室と後部座席にゆったりとした空間を確保した次世代型「SL」、新型AMG「GTクーペ」も投入される予定です。が、これらはいずれもEVとなることが決定しています。さらにEVの話題は他にもあります。2026年には「GLS」クラスのSUVの投入が決まっており、MMAプラットフォームが採用されることもわかっています。
これらのニューモデルがスポットライトを浴びる頃には、バッテリー容量は最大150.0kWhまで増加し、最大航続距離は欧州WLTPサイクルで500マイル(約805キロメートル)の大台に乗ることが予想されています。800ボルトの電力システムの信頼性も高まっているはずで、そうなれば充電速度も最大270キロワットにまで向上されることになるでしょう。
AMGから目が離せない
さらなる高級化を推し進めようとするメルセデス・ベンツにあって、AMGとマイバッハにより多くのリソースが割かれる期待も寄せられます。さらには、「Vクラスから超高級モデルのバンが出てくる」という噂も囁かれています。
しかし何より気になるのは、「ミトス」シリーズから投入される予定の超高額のコレクターズカーのラインナップではないでしょうか? ガルウイングの復活やGクラスの4ドア・ピックアップトラック、さらにはSLをベースにした超高速モデルなど、実に興味深い計画が進められており目が離せません。
(※編集注:記載のあるモデルについては、あくまでも欧米仕様のものとなります。日本国内における登場の時期などは一部異なる場合があります)