信じるか信じないかはあなた次第
- 【細菌?ストレス?】マソコが臭い女の見分け方を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
- 子宮頸頸部の細胞を顕微鏡下に観察すると、年齢が上がるにつれてマクロファージの出現割合が高くなることが、形態的に明らかになりました(デーデルライン桿菌)
- 研究成果
- 研究内容の概要
- 原著論文情報
- 細菌性膣炎の症状
- 細菌性膣炎の原因
- 細菌性膣炎の予防方法
- 細菌性膣炎を放置した場合
- 生理中の臭いは経血によるもの?
- 生理後でも臭いがすることはある?
- 生理の気になる臭い対策
- おりものから臭いがする場合は病気?
- 臭い対策で生理を快適に過ごしましょう
【細菌?ストレス?】マソコが臭い女の見分け方を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
子宮頸頸部の細胞を顕微鏡下に観察すると、年齢が上がるにつれてマクロファージの出現割合が高くなることが、形態的に明らかになりました(デーデルライン桿菌)
臨床技術学科 池上喜久夫講師の研究論文が米国誌『Diagnostic Cytopathology』に掲載されました。
この研究は、閉経後の女性の体を守る機能について、顕微鏡観察に基づいて形態的に明らかにする研究です。
研究成果
子宮頸頸部の細胞を顕微鏡下に観察すると、年齢が上がるにつれてマクロファージの出現割合が高くなることが、形態的に明らかになりました。z
研究内容の概要
膣には、デーデルライン桿菌という乳酸菌族の細菌叢があります。この細菌叢は乳酸を分泌し、膣内を酸性に保ちます。雑菌は酸性下では繁殖することができません。デーデルライン桿菌は、女性に不快な症状をもたらす膣炎から体を守る働きをしています。腸内における、「腸内フローラ」と同様な役割を果たしています。しかし、閉経すると、このデーデルライン桿菌が極端に減少します。
女性の体は、月経周期によって、エストロゲンやプロステロンというホルモンを分泌します。女性特有のこれらのホルモンは、膣の細胞にグリコーゲンをため込む働きをします。これが、デーデルライン桿菌の栄養の供給源となります。その為、閉経後はデーデル桿菌が増殖できなくなります。その結果、雑菌が増殖し炎症を起こしやすくなると考えられています。しかし、これまでの研究結果から、閉経後の女性が炎症を起こしやすいのは確かですが、若年者と比べて、それほど多いわけではありません。
本研究は、閉経後の膣を炎症から防御してしている細胞があるのではない方という仮説のもとにスタートしました。そこで、子宮頸がん検診で、異常なし(ClassⅠ)とされた症例を顕微鏡で丹念に観察し、50歳以上の人にマクロファージが多くの割合で見つかること、そして、マクロファージがない症例では、雑菌が繁殖している割合が高いこと形態的に明らかになりました。池上先生のコメント:
これまで、マクロファージは細菌感染時に、炎症を誘導すると考えられていました。今回の研究で、炎症を誘導するだけではなく、膣内で組織の修復や雑菌の排除に向かうマクロファージがある可能が示唆されました。しかし、それを明らかにするためには、マクロファージの分類と炎症との関係をさらに検討しなければなりません。
今回の研究結果がもたらしたのは、大きな疑問の山です。これからも、この研究は継続していく必要があると考えています。
原著論文情報
The apparition macrophage and Döderlein bacillus is negatively correlated in class I Papanicolaou smear: A morphological examination
>>臨床技術学科の詳細はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/mt/
細菌性膣炎とは
細菌性膣炎は、もともと体内にいる細菌が異常に増殖して膣内で炎症を引き起こす病気で性感染症ではありません。
おりもの量が増え、臭いもきつくなるため、クラミジア・淋菌・トリコモナス・カンジダなどを検査して陰性だった場合に疑います。細菌性膣炎の症状
女性の主な症状
・おりものが増える
・おりものの臭いがきつくなる
・外陰部に痛みや痒み、熱感細菌性膣炎は女性だけの病気です。ストレスや疲労、膣内の洗いすぎなどが原因で引き起こされます。
細菌性膣炎の原因
細菌性膣炎は、体の免疫力低下によって膣内の細菌バランスが不安定になった時に起こりやすい病気です。
具体的な原因としては、
・複数のセックスパートナーがいる
・性感染症にかかっている
・子宮内避妊器具を使用している
・膣洗浄
などがあります。「ピルを服用すると細菌性膣炎になりやすい」という噂もあるようですが、ピルが細菌性膣炎の原因となることは考えにくいです。
むしろ、ピルを服用している女性は細菌性膣炎にかかりにくいというデータもあるので、ピル服用による細菌性膣炎のリスクを心配する必要はありません。
また、細菌性膣炎は性行為と関連する病気ですが、性行為によって感染する性感染症ではありません。
細菌性膣炎に原因菌があるというよりも、何らかの原因で膣内の細菌バランスが崩れた時に発症しやすいと理解するのが正解です。細菌性膣炎の予防方法
細菌性膣炎の予防には以下の方法が有効です。
・性交渉の相手を限定する
・コンドームを使用する
・子宮内避妊具の使用をやめる
細菌性膣炎は、複数のセックスパートナーがいる方に多く見られる病気です。
膣内の細菌バランスを保つという意味では、性交渉の相手を限定したりコンドームを使用することで一定の予防効果が得られるでしょう。
また、膣内リングなどの子宮内避妊具の装着後に細菌性膣炎を発症した場合、その避妊具が細菌バランスの乱れにつながっている可能性も考えられます。
避妊具の装着後に細菌性膣炎を繰り返しているという方は、医師に相談の上で別の避妊方法に変える必要があるかもしれません。細菌性膣炎を放置した場合
自然治癒することもありますが、そもそも再発しやすい病気なので、検査をせずに完治したと断言することはできません。
細菌性膣炎は、性感染症を発症している時にかかりやすいこともわかっています。
性感染症も自然治癒することはないので、細菌性膣炎以外の病気を検査する意味でもすみやかにクリニックを受診すべきです。
生理前に臭いが強くなる原因は?
生理前から生理後にかけて、デリケートゾーンの臭いが強くなるのには理由があります。その最も大きな原因は、生理周期にあわせて変化するホルモンバランスです。
排卵後から生理が始まるまでの間は、黄体ホルモンという女性ホルモンの分泌量が増えます。黄体ホルモンは妊娠をサポートし、膣内をおりもので満たす作用を持つホルモンです。しかし、妊娠がおこらなかった場合、臭いの原因となる粘度の濃いおりものが出ます。また、黄体ホルモンには、汗や皮脂の分泌量を増やす作用もあるため、臭いのもととなる雑菌が増えやすいのも原因のひとつです。
生理前のおりものが気になる場合は、パンティライナー(おりものシート)を交換することで、下着におりものが付着したままになるのを防ぎましょう。また、入浴時にはデリケートゾーン専用の石鹸でやさしく洗うのもおすすめです。清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎやゴシゴシこするのはトラブルのもとなので気をつけましょう。
生理中の臭いは経血によるもの?
生理中の臭いの原因は、経血による部分が大きいです。排出されたばかりの経血は無臭ですが、嫌な臭いを発するようになるのは、時間の経過とともに経血が酸化して雑菌が繁殖するためです。長時間同じナプキンをつけ続けると、臭いも発生しやすくなります。特にタンポンを使用している場合、膣内で雑菌が繁殖してTSSになるリスクもあるため気をつけましょう。
※TSS…トキシックショック症候群
生理用品の種類によっては、臭いが抑えられるように開発されたナプキンもあります。ソフィのナプキンは香りつきのタイプもあり、ポーチから取り出すときや、交換するときにふんわりと香り、臭いが気にならなくなるような工夫がされています。特に臭いが気になるときには、臭いの元を簡単に拭き取れるソフィデリケートウェットシートなどを携帯するのもおすすめです。
生理後でも臭いがすることはある?
生理が終わって経血が排出されなくなっても、生理中のような臭いが続く場合があります。これは、外陰部が不衛生である場合が多いです。長時間同じナプキンやパンティライナーを使用していると、デリケートゾーンがムレて雑菌が繁殖し臭いやすくなります。定期的な交換を心がけ、清潔に保つことが大切です。
もし、生理が終わっても生理特有の臭いが消えない場合は、病気の可能性もあるため、自己判断で放置せずに婦人科で相談しましょう。
生理の気になる臭い対策
生理の臭いは、少しの工夫で軽減できます。まずは、デリケートゾーンを清潔に保つことです。経血は体外に排出されて空気に触れると、15分後には酸化が始まります。そのまま3時間も経過すると、雑菌が増えて臭いを発生しやすくなるため、こまめにナプキンを交換することが大切です。
経血が外陰部に付着したままになっていたり、アンダーヘアが経血で濡れた状態が続いたりすることで、嫌な臭いが発生することもあります。生理中は特に注意してトイレのビデ機能やシャワーなどできれいに洗いましょう。
洗い流せない場合は、トイレットペーパーなどで丁寧に拭き取るようにしてください。アンダーヘアが長くて経血が付着しやすい場合は、短く処理する、VIO脱毛などで雑菌が繁殖しにくい環境を作りましょう。また、通気性のよいナプキンやサニタリーショーツ、タンポンを使用すると臭いが軽減する可能性があります。
おりものから臭いがする場合は病気?
おりものから嫌な臭いがするときは、性感染症などの可能性もあるため注意が必要です。酸っぱい臭いがする場合は、おりものの中にいる乳酸菌の臭いですので問題はありません。乳酸菌には雑菌の繁殖を抑える役割があるため、洗浄力の強いボディソープやビデなどでデリケートゾーンを洗浄しすぎるのは逆効果です。かえって雑菌が増えやすくなり、余計に臭いが強くなる可能性が高いので、気を付けましょう。
おりものの臭いだけでなく、おりものの量が多かったり、色がおかしかったりする場合は、膣炎や性病の可能性が考えられます。細菌性膣炎、カンジダ膣炎、淋病、クラミジア感染症などが疑われますので、気になる症状がある場合は、早めに婦人科で診察を受けましょう。かゆみや痛み、不正出血なども性感染症によりあらわれる症状です。
臭い対策で生理を快適に過ごしましょう
女性特有の悩みである生理の臭いは、適切に対策することで軽減できます。何よりもデリケートゾーンを清潔に保つことが大切なので、こまめにナプキンを交換する、トイレの度に経血をきれいに洗い流すか拭き取る、アンダーヘアへの経血の付着を予防するだけでも、生理の臭いがかなり軽減されます。
また、パンツよりもスカートの方が通気性が良いため、ムレ予防になり臭いが軽減されることも。生理中は臭いや経血のモレが気になってパンツルックを選びがちですが、スカートも臭い対策のひとつです。
嫌な臭いが生理後も慢性的に続き、不正出血やかゆみ、痛みなどある場合は、婦人科で検査を受けましょう。