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- 中川財務相、泥酔疑惑を否定 G7後の記者会見で不審な言動
- 【ch北海道】小野寺まさるが生で答えます!![H31/2/18]
- 小野寺まさる
- G7、大臣の「失態」に官僚は無念の思い
- 舞台裏を語る適任者
- 米国の逆鱗に触れる
【中川昭一・酩酊会見】日本人の99.99%が知らないことを漫画にしてみた①@アシタノワダイ
中川財務相、泥酔疑惑を否定 G7後の記者会見で不審な言動
【2月16日 AFP】中川昭一()財務相(55)は16日午前、記者団に対し、イタリア・ローマ()で開かれた先進7か国()財務相・中央銀行総裁会議閉幕後の記者会見の際に眠たそうに見えたのは風邪薬を服用していたためで、酒に酔っていたのではないと述べた。
中川財務相は14日、白川方明()日銀総裁と臨んだ共同記者会見で眠たそうな様子をみせ、ろれつも回っていなかった。白川総裁への質問を自分への質問と勘違いする場面もあった。
日本のメディアはこのニュースを大きく伝えた。テレビでは、世界経済はもちろん酒豪として知られる中川氏の健康も心配だ、などといったコメントが放送された。
河村建夫()官房長官は16日午前の記者会見で、ローマでの出来事は非常に遺憾だと述べるとともに、中川財務相が電話で謝罪したことを明らかにした。民主党(、)の鳩山由紀夫()幹事長は同日、中川財務相は即時罷免に値するとの考えを明らかにした。(c)AFP
【ch北海道】小野寺まさるが生で答えます!![H31/2/18]
小野寺まさる
G7、大臣の「失態」に官僚は無念の思い
各国の政策責任者たちが徹夜覚悟で脂汗を流しながら練り上げるのが、国際会議の最後に出される共同声明や同意文書である。主張の対立がいかに深刻でも、それが市場に無用な混乱を招かないように穏当な表現で包み、とはいえ誤ったメッセージを発信しないようにと表現を厳選する。
取材に当たっている記者たちは、一見すると味も素っ気もない言葉の羅列に目を凝らし、前回との違いや新たに加わった文言から、その背景をあぶりだす。評者も海外勤務で何度も体験させられただけに、本書『リーマン・ショック 元財務官の回想録』(毎日新聞出版)を興味深く読み進んだ。
舞台裏を語る適任者
著者の篠原尚之氏は欧米やアジアとの金融交渉に日本政府の実務責任者として臨み、2010年から5年間は国際通貨基金(IMF)の副専務理事を務めた。その舞台裏をつづるには、これ以上の適任者はいない。
米国発の金融危機が世界を揺さぶった08年の「リーマンショック」。各国はその収拾を急ぎながらも、危機感には濃淡がある。10年前に大銀行や証券会社の破綻処理に迫られた日本が、自らの経験から、預金の全額保護、不良債権の切り離し、銀行の国有化などをセットで行う重要性を説く機会が少なくなかったことをあらためて確認し、皮肉な思いにとらわれた。
枝葉のエピソードはできるだけ省き、正確さを期す姿勢を貫きながらも、ところどころに著者の思いがにじみ出る。例えば、日本語版のサービス。主要7カ国(G7)の財務大臣・中銀総裁会議など、多くの国際会議で日本記者団に配られるのが通例だが、「他の国では、仏語にしたり伊語にしたりという作業はしていない」と違和感を隠さない。とはいえ、「各社にいい加減な翻訳をしてほしくないという事情があるのは事実」と本音を漏らす。
米国の逆鱗に触れる
09年2月、当時の中川昭一財務相がG7会合後の共同記者会見で大失態を演じた。発言は呂律が回らず、あくびをして、目が虚ろという「もうろう会見」である。これについては、「対外的にアピールする場であっただけに残念」というにとどめているが、会議を下支えしてきた著者の無念さが伝わってくる。
もう一つのお奨めは、「東アジアの金融協力の行方」を取り上げた第4章である。
東アジアの金融協力の仕組みを日本主導で築こうとしたものの、米国の逆鱗にふれて1か月で頓挫したアジア通貨基金(AMF)構想、途上国援助における負担規模を巡る中国とのつばぜり合い、中国主導で生まれたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の評価など、内容は多岐に及ぶ。
中国が台頭し、韓国も力を付けているアジアでの日本の戦略を考えるうえで不可欠な情報ばかりである。