信じるか信じないかはあなた次第
- 【バードカフェ】グルーポンのスカスカおせち騒動だけではない撤退の理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
- グルーポンでバードカフェのおせち料理を買った方の声を集めてみた 「おせちを作るだけの実力がない」
- グルーポン・ジャパン株式会社 解散公告 令和3年6月15日
- スカスカおせち(バードカフェ)のその後
- バードカフェその後
- 震災前までの雌伏の時
- 震災後の奇跡の復活
- 本店の迷走
- 桜木町で本当の再出発
- 関内への進出
- 食中毒禍
- コロナウィルス騒動
- スカスカおせち事件を起こしたバードカフェの水口憲治社長がメディアに初登場。事件の真相を語った
- 何度見てもひどい有り様のスカスカおせち
- まずはグルーポン・ジャパン代表取締役CEOの根本啓氏は、事件が起きた原因は不十分なチェック体制にあったと振り返る
- そしてこちらがおせちをつくった張本人の水口憲治社長。事件以降、メディアの取材を受けるのは初めてのこと。ずっと逃げ回っていたのにどうしてここにきて表舞台に出てきたのか。
- 企画としては面白いと考え、お弁当と同じ感覚でつくればいいと捉えてしまった。それが安易な判断だった。
- 「その日のことはあまり記憶がないほどパニックになったといいますか…」
- 結局、全額返金したうえにお詫びの品まで送付したバードカフェは大きな痛手を負った。消費者庁からの謹告で新聞に謝罪広告も掲載し、損失はざっと合わせて3000万円。
- 苦労の甲斐あって現在はSURF CAPP Inc.名義で神奈川県で14店舗を経営するまでに復活した。
- そして最後はちゃっかり宣伝。まぁそんなことだろうと思った。
【バードカフェ】グルーポンのスカスカおせち騒動だけではない撤退の理由を漫画にしてみた(マンガで分かる)@アシタノワダイ
グルーポンでバードカフェのおせち料理を買った方の声を集めてみた 「おせちを作るだけの実力がない」
12月31日に中身が少な過ぎる等とネットで話題になった”おせち料理”。話題になってからやや遅れて著名人によるTwitterでのつぶやき等がおこなわれ、ネットでの議論はさらにヒートアップしているようだ。今後おせちの問題のみならず、ネット通販そのものや大幅な割引広告(クーポン)が生み出す問題といった方向にも議論が発展していくものと思われるが、ここでは実際に購入した方の声を整理して掲載してみたいとおもう。
先日ガジェット通信読者の中で実際に購入した人の声を募集したところ多くの情報が寄せられた。その中から掲載の許可を頂いた物を抜粋して紹介したいと思う(全て匿名です)。尚、今回掲載した情報は購入者自身の生の声です。(配信先によってはすべての画像を閲覧できない場合があります。その場合は、記事最後のリンクよりガジェット通信サイトにて画像を閲覧してください)
・Aさんの話
私は今回グルーポン経由で11月にバードカフェのおせちを購入しました。
結果、何も送られてきませんでした。グルーポンには1月1日に詳細の質問メールをしましたがいまだ回答はなしです。バードカフェからは本日1月3日の午後7時半ごろ社長の水口氏本人から電話がありました。
お正月のおせちだけにやはり納得がいきません。
グルーポンも問い合わせがメールしかなく回答もなく納得がいきません。
正月早々納得がいかないことばかりです……。こちらは千葉なのですが後日水口氏が私の自宅まで来るそうです。
▲これはおせち料理が宅配されないケース。
・Bさんの話
当日(31日)に御節が届きました。冷蔵便でえんじ色の保冷袋にはいっており、期待大。
しかし……。
中にはいっていたのは2ちゃんねるに掲載されている写真と同一。彼と二人で食べるはずが、苦い気持ちに。
それでも食べてみましたが、手羽、煮物、ローストビーフはニオイが古くダメでした。
食べれるものだけを食べて残りは冷蔵庫に入れたところ、再度配達予告メール。
1月1日AM着で再度バードカフェから配達。
1月1日に受け取ったところ、31日に届いた御節よりもさらに具が少なくなっており、パセリが一つ増え、鴨の下に刺身のツマのようなものがひいてあるもの。
2個目の御節には1個目になかったアンケート用紙と献立、連絡先の記載の紙があり、少なくともこのおせちがアンケートを行うに値するものであったようです。
1月2日の夜に水口氏から電話がありましたが、辞任後は父が取締役に付くとおっしゃっていました。結局、何も代わらないようでとても残念でした。▲届いたが料理が傷んでいるケース。この方が撮影した写真が下記の物。なおこちらの写真だが「あの騒ぎの前に冷蔵庫に移動するために、すでに2段に詰めなおしていまして、ご希望に添える写真はありません」とのことだ。
・Cさんのお話
10時頃に届き、お昼に客人と期待をもって開けました。
*保冷のお重専用袋に入っているにしては冷たくない。
*黒に金文字の素敵な箱でしたが、開けてビックリ!!中身が踊り混ざっている。
十字の仕切りも×に。中身が本当に少ない。どうみても市販品?
今さら仕方がないので、後日クレームする事にして頂きました。
鳥好きな姪が一口食べて叫びました。「傷んでいない?」私も野菜を食べてみたらふにゃふにゃで匂いました。
子供たちに食べないでと言い、ごみ箱に。(他の方みたいに写真を撮らなかった事が悔やまれますが、あの時は怒り心頭に達してました。お節ですから。)でも何か違いますよね? 通販生活の長い私ですが、初めての経験です。
社長が辞任する前に、電話かメールでお詫びするのが筋ではないでしょうか?▲こちらお子様が居る主婦の方。実際に記者が電話でも何度かお話をして詳しく聞いたところ、ネットで書かれている事は大げさではなく真実とのこと。
・Dさんのお話
グルーポンで11月25日に「限定100」でおせちを私と嫁の実家、合計2セット購入いたしました。翌日、11月26日に追加「400」がおこなわれ、最終的に500に。
予想以上に注文に対応できなかったとコメントされていますが、最初から計画がずさんだったのだと思います。グルーポン側にも確認をきちんとしなかった責任と、関係者がおせちの詰め込み作業等を手伝っていた内容が明らかになり、ますますこのような騒ぎになったのだと思います。さて、本題に戻りますが、12月31日午前にヤマト宅急便の冷蔵便で届きましたが、広告文章にあった「三段のお重に贅沢にあますところなく盛り込んだ究極のおせち」とは言い難い、たいへんに少ないおせち、また、腐りかけの匂いも。(煮物、肉類が腐敗していました)数の子は、皮もむけてなく、塩抜きされていない。
年末年始、たいへんにがっかりいたしました。「詐欺+食の安全無視」だと思います。
あのスカスカなおせちを詰めて、誰も疑問に思わなかったのでしょうか??▲グルーポンにて限定100が11月26日には400追加されていることに疑問を感じ、それが原因ではないのかと語っている。またこの方も写真を撮っていたとのことで、下記に掲載させていただきます。
・Eさんのお話
おせち購入者です。とてもひどいものだった。
名古屋までの配送だったので、中身はひっくり返り、片寄り・・・まるで食い散らかした残飯のようでした。
グルーポンは何度か利用してましたが、宣伝と内容が違うことは無かった。今日、バードカフェから連絡があったけど、500人分作るのに時間がかかったとか言い訳ばかりで誠意は感じられませんでした。
ちなみに5000円の商品券を送ってくるそうです。
ふらんす亭の社長もお仲間なんだか、かばってるようだけど、新年のおせちにあんなんが送ってきて、実物見たら「一生懸命作った」なんて言えないと思う。発言軽すぎ。あんなおせち、出来上がり見て発送OK出した人(社長?)頭悪いと思う。飲食店やる資格なし。
▲ふらんす亭社長の発言に対しても苦言。またバードカフェとは関係無いがグルーポンの商品は問題無かったという意見も届いている。たまたまバードカフェが粗悪おせち料理を送ったのか、数を500まで許可してしまったグルーポン側に問題があるのかは現時点では不明だ。
・Fさんのお話
東京在住のおせち購入者です。
送られてきたものは寿司は裏返り、仕切りはズレ、中身はぐちゃぐちゃでした。数の子は明らかに塩抜きと筋取りができておらず不味いです。
お肉からは若干腐敗臭がしており、酸っぱい味もしました。配送方法は通常の宅配でした(クール便でない)。
31日に届いたのですが、何故か1日に同じような状態のものがもう一つ届きました。
何故もう一つ届いたのかは不明です。それから1日の朝に謝罪の電話が来ました(母が取る)。
内容は返金についてです。私達におせちを作るだけの実力がないとも言っていました。
電話をかけた人間は不明です(男ではある)。▲ネットの情報通り、「クール便ではなく、普通の宅配で届いた」との情報。また店舗側が「おせちを作るだけの実力がない」と語っていた、とのこと。この方が撮影した画像は下記に掲載。
以上が寄せられた声の一部だ。この問題に関しては「バードカフェは十分に謝罪したのだからあとは返金対応するのを待てば良い」と言う意見も少なからず出ている。今回は実際購入された方の生の声を集め、整理させていただいたが、みなさんはどうお感じになっただろうか。
グルーポン・ジャパン株式会社 解散公告 令和3年6月15日
スカスカおせち(バードカフェ)のその後
バードカフェその後
震災前までの雌伏の時
一方、店舗としてのバードカフェは有名になりすぎてしまい、そのまま営業した場合盛り上がりすぎて客に対処できない恐れがあるため正月から営業を自粛している。2月になると店舗はバードカフェとしてではなく、横浜店は「THE GRANCH(ザ・グランチ)」、藤沢(湘南)店は「フジサワキッチン」という名前に変えて営業を再開させる予定であったことが判明した。
しかし「THE GRANCH」はアルバイト求人情報をインターネットに公開したところ応募や問い合わせで盛り上がりすぎてしまい、「フジサワキッチン」のほうは内装をまったく入れ替えておらず衣替えすら出来てないことがばれてしまったため、このまま営業再開することが出来ずに潰れていくものと思われた。なお、系列店舗の串焼BAR プクプクは平然と営業していた。茅ヶ崎市ではほとんど話題にならなかったか、アンテナが劇低い人間が多かったようである。
震災後の奇跡の復活
しかし、3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生して状況が一変。日本国民から「バードカフェ」という記憶が津波と放射能によって流されるという奇跡が起きた。その結果、まず3月中に「フジサワキッチン」が営業を開始し、世の中の自粛ムードにも負けず一定の客層を掴む事に成功。続いて4月になるとバードカフェ横浜店の場所で「THE GRANCH」ではなく「OKANO HOUSE」という店名で営業再開。おせち騒動勃発前の営業状態を取り戻した。まさに「ツイテル!」である。
また神奈川県内の他の飲食業者と共に「かながわ11」という経営者団体を結成。4月17日には津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市で合同炊き出しを行い、一連のおせち騒動の禊を済ませた。社長を辞任してヒラ取締役になった人が何故か社長面して汗を流す姿に当地の被災者の人達も大いに感動したと言われている。なお、被災地で配ったのは焼き鳥(但し、どんな肉かは公表されていない)である。さらにおせち提供後沈黙を守っていたTwitterアカウントによる情報提供を4月19日に再開。おせち提供前のツイートは削除しておらず、過去を包み隠さずに受け入れて今後の営業に生かすという企業姿勢が見受けられた。
そして2011年5月22日、ついに水口社長はメディアのインタビューに応じ、おせちの問題について「許可を得ないと取材を受けてはならない」という契約をグルーポン側と交わしていた事を被災地で明らかにした。なお、その契約をやぶって口にすると沖縄のホテルで…というのは事実無根です。その上で水口は、「行政処分が終わった時点で、あの件は終わった。あいつはもう消した。」と説明、謝罪については「グルーポンから購入者リストを頂いて、電話で謝罪。許してもらえない客については、全員"直接出向いて"謝罪した」と話している。さらにメディアに対し「発言を切り取り、一方的に悪者に仕立て上げようとされている」と開き直り、エクストリーム・謝罪大会のポイントを僅かに稼いだ。そして6月25~26日に横浜公園にて行われた「東北復興まつり」では、系列店舗の総力を結集した渾身のチキンステーキを450円という大サービス価格で提供。外食文化研究所の完全復活を強烈にアピールした。
本店の迷走
しかし、おせちの仕込み基地であったバードカフェ横浜店のその後だけは芳しく無かった。 先ずは「OKANO HOUSE」が思ったより繁盛しないと見切った所で、今度はその専門知識を活かして店舗を6Pチーズ専門店「チーズ工房カマンブルー」に変貌を遂げた。しかし「やはり8Pチーズじゃないとしっくり来ない」という理由でわずか数カ月で同店を閉店し、今度は2012年1月にイタリア料理店「green+」に変身してイタリア料理に挑戦することになった。この結果バードカフェ横浜店はわずか1年間で4回も店名を変えたことになり、店名変更回数のギネス記録に登録される可能性も囁かれ始めた。 しかしその「green+」も2012年4月時点で営業を停止。これは横浜駅近辺の飲食店に「green」という単語を入れている店が多く、それらの店から「バードカフェと同類に見られたくないからgreenという文字を使うな」という苦情が殺到したためと見られている。
桜木町で本当の再出発
このような状況が続き横浜駅近辺での営業活動に限界を感じた水口は、鎌倉にある「コモンベベ」(Como’n bebe)というチーズケーキ専門店で店頭販売に勤しむようになる。これは「ケーキに使う卵はバード(鳥)の原点、そしてこれまでノウハウを蓄積してきたチーズ、この2つを軸に原点回帰つつ発展したい」という水口の思いから来たものである。鶴岡八幡宮近くのロケーションにある店頭でケーキ販売に奮闘する水口の姿を見て、あの高樹千佳子も感銘を受けたという。
チーズケーキ販売でチーズの大事さを再度学んだ水口は、そのノウハウを活かすため、2012年8月に満を持して桜木町駅徒歩2分という好立地の場所に「COLTS」という居酒屋を開店。これまで培ってきたチーズのノウハウは、同店の看板メニュー「ワンコインピザ」にふんだんに反映した。このピザが割と当たり、飲食店激戦地の1つである横浜野毛の地で「COLTS」は1年以上生き残る事に成功し、その様子に感銘を受けた外食系ニュースサイトのフードリンクニュースは水口の再出発を祝福する記事を執筆した。一方、もう1つの看板メニューとなるはずだった「熟成肉」系メニューは、下味がまったくない肉を焼いて濃くて甘ったるいソースをかけるだけという残念な調理に終始しており、今では常連客が誰も頼まないという看板に書いてあるだけのメニューに成り下がっていた。値段が高めのメニューを扱うことに関してはまだ慣れてないようである。
関内への進出
COLTSが2013年になっても潰れなかったことに手応えを感じた水口は、2013年2月に関内への進出を図るべく「炭火串焼&ワイン ヴァンプーレ」を出店。そこらへんの肉屋から調達した鶏肉を「信玄鶏」と名付けた定番の鶏肉系メニューだけでなく、何処かの国が生産した肉を「国産牛の熟成ステーキ」と銘打って売り出すなど、新分野のメニューにも挑戦。何を以って「熟成」と銘打ってるかは不明であるが、賞味期限切れか超高齢牛のどちらかを意味すると思われる。そして鎌倉のチーズケーキ屋で雌伏の時を過ごした当時の屈辱を忘れないために「ひんやりクリィーミー 鎌倉チーズケーキ」というデザートも用意し、万全の体制で関内・馬車道界隈に殴りこみを始めた。 この店も営業が継続できる程度は繁盛し、気づけば横浜・湘南・鎌倉エリアに系列店が13店舗も営業するまでに成長していた。水口は更なる成長を目指すために、会社名を「外食文化研究所」から「SURF CAPP Inc.」に変更。この社名には、サーフィンの街である湘南・鎌倉の恥湘南・鎌倉で産声を上げ、スカスカおせち事件などの荒波にも負けずに乗り越えてきた…という水口のこれまでの想いが込められている。 続いて、2014年には更なる新境地を求め、パンケーキに挑戦。ハワイ発祥のシナモンズというパンケーキカフェの横浜山下公園店のオーナーに就任し、女子会向けの宴会メニュー等を多数提供。一方、オムレツトッピング用チーズを表参道店の半額の100円で提供するという技も見せ、チーズへの拘りは決して忘れなかった。 そして「次はイタリアンバルだ!」の号令の下、2014年6月に鶴見にワインバル ピッツェリア Coltsを開店。もはやおせち事件は過去のもの。後は何処までも伸びていくだけ…と思われた。
食中毒禍
しかし、2014年7月末、久々に逆風に見舞われる。 系列店で食中毒発生。 系列店の中では古参である「串焼BAR プクプク」で会食した客のうち6名が腹痛や下痢などの症状に見舞われた。これを受けて茅ヶ崎市の保健福祉局生活衛生部食品衛生課が調査を行ったが、原因調査中のまま営業再開を許可。生焼けのまま出した串焼きが多すぎて「原因がよく分からない」ということになったのであろうか。むしろ今までよく食中毒を起こさなかったものである。
コロナウィルス騒動
その後は比較的順調に経営を続け、2019年には企業のブランディング向上を図り企業公式ホームページと店舗ホームページを一新。ブランディング向上でようやく安住の時を迎えられるかと思われたが、2020年8月初旬、忘れた頃にまたしても話題が飛び込んできた。「串焼BAR プクプク」で新型コロナウィルス陽性者の経路調査と思われる経緯から、長期の営業自粛および従業員の検査(全員陰性)、店内除菌をおこない再開すると報告がなされた。またコロナ禍の影響で「COLTS」が閉店。飲食店クライシスとも称されるコロナ禍の渦に巻き込まれてしまった。 そんな最中、おせちでタッグを組んだグルーポン・ジャパンは2020年9月28日にひっそりクーポン事業の終了を発表。おせち騒動から10年経過した2021年6月15日にグルーポン・ジャパンは解散となったが、その10年を経過しコロナ禍に巻き込まれてもなんとか企業として維持し続けているのは、ひとえに水口氏の「次も仕掛けます」という代名詞に代表される積極的な経営手腕に依るところが大きいだろう。 雌伏の時を耐えて、今度こそ軌道に乗り始めたと思ったらまた迷走し、もう一度雌伏して再起を図り始めて波に乗ったらまた躓く外食文化研究所改めSURF CAPP。今後の展開から目が離せない。
https://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7
スカスカおせち事件を起こしたバードカフェの水口憲治社長がメディアに初登場。事件の真相を語った
2011年に大変な騒ぎとなったスカスカおせち騒動。グルーポン経由で買うと2万円が半額の1万円になるという目玉商品は蓋を開けてみるととんでもない粗悪品だった。
何度見てもひどい有り様のスカスカおせち
どうしてこんな事件がおきてしまったのだろうか。この度、バードカフェの社長を含む各関係者がTV番組の取材に応じた。
まずはグルーポン・ジャパン代表取締役CEOの根本啓氏は、事件が起きた原因は不十分なチェック体制にあったと振り返る
当時はグルーポン・ジャパンが創業してから2ヶ月だったため、まだまだ運営体制が整っていなかった。それゆえ、落ち度があって顧客に迷惑をかけてしまったと反省する。
そしてこちらがおせちをつくった張本人の水口憲治社長。事件以降、メディアの取材を受けるのは初めてのこと。ずっと逃げ回っていたのにどうしてここにきて表舞台に出てきたのか。
水口社長は当時の状況を「500食ものおせちをつくる実力がそもそもない状態で受注してしまったのが原因です」と悲しげに語る。もともとバードカフェ(外食文化研究所)は食品工場ではなく、一般的な飲食店だったため、大量の生産体制は整っていなかった。
企画としては面白いと考え、お弁当と同じ感覚でつくればいいと捉えてしまった。それが安易な判断だった。
「結果的に全く食材が足りない。つくることもできない。私は現場でこれはできないと思って、キャンセルを考えた。でもいちいち電話していては時間的に間に合わず、業者も30日から受け取りにくるということでできるところまでやろうと判断してしまった」
「その日のことはあまり記憶がないほどパニックになったといいますか…」
スタジオからは「もういいよ!そこまでだったらもういいよ(笑)」という優しい言葉も飛んだ。騒動後はいたずら電話や非通知の電話もきて電話番号を変えることも考えたという。
結局、全額返金したうえにお詫びの品まで送付したバードカフェは大きな痛手を負った。消費者庁からの謹告で新聞に謝罪広告も掲載し、損失はざっと合わせて3000万円。
最終的に信頼を失ったバードカフェはあえなく閉店した。しかし、水口社長はこれでは終わらなかった。なんと別の飲食店をオープンし、再びゼロからスタートを切ったのだ。
苦労の甲斐あって現在はSURF CAPP Inc.名義で神奈川県で14店舗を経営するまでに復活した。
同じ過ちを繰り返さないよう、今は覆面調査を入れたり、虚偽表示のチェック、衛生調査を徹底しているという。また、グルーポンも飲食店の審査項目を30点から200点に増やして手間を厭わず再発防止策に取り組む。
そして最後はちゃっかり宣伝。まぁそんなことだろうと思った。
すっかり反省したように見えるが、ただ2014年には食中毒事件を起こして保険福祉局の立入検査を受けており、「やっぱり」「ほら」と指摘する声も少なくない。果たして水口社長は本当に気持ちを新たにして生まれ変わったのか。信じるか信じないかはあなた次第だ。